オイスターカードとは?購入方法やタッチ決済との違いを紹介【ロンドン交通】

この記事では、ロンドン交通局(TfL)のICカード「オイスターカード」の購入方法や対応交通機関、非接触型決済カード(タッチ決済)利用時との違いなどを紹介しています。

1. ロンドンの交通ICカード「オイスターカード」とは?

オイスターカード

ロンドンの交通ICカード「Oyster card」は、事前にチャージ(入金)を行い、交通機関の乗車時にカードをかざすことで運賃が自動的に引かれる、日本のSuicaやICOCAのようなプリペイドタイプのカードです(買い物には使えません)。

「オイスター(牡蠣)」と名前が付いた由来は、その昔、テムズ川河口がカキの産地だったことや次の英語のイディオムが関係しているそうです。

The world is your oyster.

訳:どこへでも行ける。何だってできる。あなたの可能性は無限大!

ロンドン滞在時は、そんなポジティブなメッセージが込められたオイスターカードを片手に町を散策してみましょう!

オイスターカードが使用できる交通機関

オイスターカードはロンドン交通局Transport for London(TfL)が運行する市内の電車やバスで利用できる他、ロンドン市内であれば英国鉄道(ナショナルレイル)にも乗車可能です。

【Oyster Cardで乗れる交通機関一覧】

電車の路線マップはTfL公式サイトのこのページで確認できます。

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2. 「オイスターカード」VS「タッチ決済」

オイスターカードが使用できる市内の公共交通機関では、タッチ決済カード(コンタクトレス)やスマホ決済(Apple Payなど)などの非接触型決済を使用して乗車することもでき、オイスターカードのPay As You Go(その都度払い)と同じ料金が適用されます。

ただし、どちらもメリットとデメリットがあるのでご注意ください。

【オイスターカードの利点と欠点】

  • 7日間以上有効の乗り放題パス*が使える
  • レイルカード割学割などが使える
  • カードの発行に7ポンドかかる(払い戻しなし)
  • チャージが面倒(英国在住者はオイスターカードのアカウント作成で自動チャージ可能)

【タッチ決済の利点と欠点】

  • オイスターカードを入手する手間が省ける
  • 入金(チャージ)する手間がない
  • 日本円口座に紐づけされた決済は為替手数料**が発生する(その他の手数料がかかる可能性もある)
  • 7日間以上有効の乗り放題パス*が使えない
  • レイルカード割学割などが利用できない(運賃キャップ*は適用される)

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3. オイスターカードの購入方法

ロンドンの交通チケット販売機

オイスターカードは、次の場所で購入できます。

駅の券売機

駅の券売機は「日本語」にも対応しているので、英語が不得意な方でもオイスターカードの入手は簡単です。

タッチパネルの券売機のはじめの画面にある各国の国旗の中から「日の丸」を選んで日本語の画面表示に変更しましょう。

発行料は7ポンドで、同時にオイスターカードへの入金(チャージ)も行なえます。カードで決済する際に4桁の暗証番号 (PIN)が必要となります。

ビジターセンター

ビジターセンター(観光案内所)は、空港をはじめとするロンドン市内の各所にありオイスターカードが購入できます。

ビジターセンターの場所は、ロンドン観光案内所【ビジターセンター】の紹介記事を参考にどうぞ。

渡航前にオンライン注文(ビジター・オイスターカード)

観光などの短期滞在であれば「ビジター・オイスターカード」と呼ばれるカードを利用するのも一つです。

ヒースロー空港到着後すぐに電車に乗ることができスムーズです。

【ビジター・オイスターカードの特徴】

  • 発行料は5ポンド(2024年2月時点)
  • 日本で受け取れる(別途郵送料)
  • ビジターセンターでも購入できる
  • 注文時に入金(チャージ)できる
  • 通常のオイスターカードと同じPay As You Go運賃適用
  • レストランやショップなどの協賛店での割引
  • カードのデザインが特別仕様
  • チャージ残高はビジターセンターで払い戻し可(カードは無効化される)

ビジター・オイスターカードを注文する(TfL公式サイト)

TfLの公式サイト

この方法は英国在住者向けの購入方法となります。

オイスターカードの購入と同時にオイスターカードのアカウントが作成でき、カードは登録した住所へ郵送されます。

登録後はOyster Appで乗車&支払い履歴の確認、ウェブアカウントではオートチャージの設定や払い戻し手続きなどができます。

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4. オイスターカードのQ&A

考え事をしている女性

オイスターカードに関するよくある疑問を紹介します。

オイスターカードのチャージ残高の調べ方は?

A: オイスターカードのチャージ残高は、駅の券売機にある黄色いカードリーダーにオイスターカードをかざすことでチェックできます。

英国在住者でオイスターカードのアカウントを持っていれば、TfL Oysterのアプリやウェブアカウントでも確認できます。

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乗車履歴の調べ方は?

A: 乗車履歴も駅の券売機にある黄色いカードリーダーにオイスターカードをかざし、Journey Historyを選択すると過去8乗車分の「利用した交通」や「時間」「支払った運賃」が確認できます。

オイスターカードやタッチ決済カード(コンタクトレスカード)がオンラインアカウントに登録済みであれば、TfLサイトアプリ での乗車履歴確認が可能です。
乗車料金を払いすぎている場合(Incomplete journey)は、アカウントより返金手続きができます。

オイスターカードのオンラインアカウント作成手順を解説(長期滞在者向け)の記事もご参考にどうぞ。

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オイスターカードをなくした!どうすればいい?

A: 英国在住者でオイスターカードがアカウントに登録されていれば、新しいオイスターカードを注文し、残高やトラベルカードなどを移行することができます。
移行手続き後、紛失したオイスターカードは無効化されます。

アカウントに登録されていないオイスターカードは、残念ながら返金対象にはなりません。

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残高の払い戻し方法は?

A: オイスターカードに残ったチャージ残高を払い戻すには、オイスターカードの無効化手続きを行います。
手続きは「駅の券売機」や「ビジターセンター」で行えますが、無効化の手続きが完了するとそのオイスターカードは使用できなくなるため注意が必要です。
駅の券売機では、チャージ残高が「10ポンド以下」でなければ払い戻しできないことにもご注意ください。

オイスターカード購入時に支払った7ポンドは、払い戻しされません。

Memo

「第一世代のオイスターカード」(カード裏左下にDのマークがないカード)をお持ちの方は、駅の券売機での無効化手続きをする際にチャージ残高とともにデポジットも払い戻されるそうです。詳細はTfL公式サイトへ

最後に

ロンドン市内の交通手段はたくさんあり、乗りこなすまでには時間がかかるかもしれませんが、次の記事も参考にロンドンの町を満喫してください。

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