ロンドンバスの乗り方からルールまで完全攻略【アプリで簡単】

この記事では、ロンドンバスを利用する際に知っておきたい乗車方法やルール、市内の移動におすすめアプリなどを紹介しています。

この記事を読めば、はじめてのロンドンでも自由自在にバスで移動できるようになるはずです。

1. ロンドン名物の赤いバス

ダブルデッカーとビッグベン
Image credit : skyearth / Shutterstock.com

ロンドンの町には欠かせないロンドンバスは、 市内中心部から郊外までを走る市民の重要な足で、その路線数は約680ルートにものぼります。

ロンドンバスは、市内の地下鉄も運行するTransport for London(TfL)により運行されています。

ロンドンバスの魅力

ロンドン市内を短時間で移動できる地下鉄は便利ですが、ロンドンバスの魅力は市内の美しい町並みを車窓観光できる点です。

バスのルートによっては、ビッグベンタワーブリッジピカデリーサーカストラファルガー広場などの有名観光地を通り、2階の一番前の席に座れば、まるで観光アトラクションに参加しているような気分が味わえます。

ロンドンバスのもう一つ魅力は、うまく乗りこなせば安く移動ができる点です。

物価の高いロンドンですが、お金をかけずに「バスでミュージアム巡り」という一日を過ごすのもおすすめです。(市内のミュージアムは「入場無料」のところ多い)

ロンドンバスのお得な運賃システム

ロンドンバスの運賃は、区間(ゾーン)や距離に関係なく「一回の乗車ごと同じ運賃を支払う」シンプルな設定です。

【ロンドンバスの運賃】

・大人一乗車:1ポンド75ペンス (£1.75)
(2025年3月までの運賃)

ロンドンバスには、一回の乗車距離が短くてもお得に移動できる運賃システムの「ホッパーフェア」や「デイリーキャップ」もあるのでぜひ活用してみてください。

バスの運賃システムの詳細は別記事の、ロンドン市内の電車・バスの最新料金・仕組み解説で詳しく紹介しているのでご参考にどうぞ。

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2. ロンドンバスの乗り方と乗車ルール

この項目では、実際にロンドンバスに乗車する際に知っておきたい

について順に解説していきます。

経路検索アプリの利用

沢山のバスが行き交うロンドンで自分が乗りたいバスに乗車し、目的地に無事たどり着くには「ロンドン交通の経路検索アプリ」を利用するのが一番!

おすすめなのは「Citymapper」↓

Citymapperは世界中の都市で利用されていますが実はロンドン発のアプリ。
直感で操作でき使いやすく、端末の表示言語設定が日本語であれば「日本語表示」で利用できるので英語に不安のある方でも安心です。

Citymapperの使い方

下の画像↓は英語の画面となりますが、例として出発地を「ケンジントンガーデン」、目的地を「セントポール大聖堂」とし、バスでの経路検索を紹介しているので参考にしてみてください。

  • 画面下の「Classic」が基本の検索方法(王冠の付いた検索方法は有料)
  • 出発地は、端末の現在地情報がオンになっていれば「現在地」での検索可
  • 右上の時計マークより「日付、出発時間、到着時間」の指定が可能

この検索例では「地下鉄」が一番おすすめの手段として出てきていますが、今回は「バス」での移動なので、画面をスワイプしてバスの情報を探します。

↑バスのみ (Bus Only)の中から選択すると、↓次のような画面になります。

  • スタート地点のところに表示される数字 (in 2, 15, 24 mins)で、乗るバスが何分後にバス停に到着するのかわかる
  • 「GOボタン」を押すと、「どこを走っているのか」や「交通状況に応じた最新の予想到着時刻」がわかり、「目的地が近くなると知らせてくれる機能」の利用も可

いかがでしょうか?

続けて、Citymapperを利用する際にも知っておきたい「バス停」や「乗り換え」についても見ていきましょう。

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バス停の使い方

ロンドンのバス停

↑上の写真はロンドン市内で良く見かける一般的なバス停。

「バス停のポール」は必ずありますが、屋根付きシェルターは無い場所もあります。

バス停の場所を示すアルファベット

市内中心部では同じ通りにバス停がいくつも並んでいることが良くあります。

どのバス停から乗ればいいんだ?と思った際に目印にしたいのが、バス停のポールについているアルファベット↓

ロンドンのバス停にあるポールについているアルファベットの印を示した写真

このアルファベットは先ほど紹介したアプリ「Citymapper」でも確認でき、乗り換えの際も↓地図とバス停のアルファベットを確認すれば、どのバス停に移動すれば良いのかは一目瞭然です。

参考例↓では「E」で降りて「D」のバス停へ移動すれば良いのがわかります

バスが停まるか停まらないかの表示

バス停でバスを待つ際に知っておきたいのが、バス停の「BUS STOP」と「REQUEST STOP」の表示について↓

↑写真のバス停は「BUS STOP」と書かれていますが、バス停によってはここに「REQUEST STOP」と書かれているものがあります。

この違いは…

  • BUS STOP → バスは必ず停車する
  • REQUEST STOP → バスに乗る人がいなければ通過

ということ。

待っているバス停が「REQUEST STOP」である場合には、バスが近づいてきた時に「私乗ります!」という意思表示をしなければ停まってくれないのでご注意を。
(時に、BUS STOPでも通過してしまう運転手もいますが…)

お次は、乗車の仕方や車内でのルールなどを紹介。

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乗車時のルール

ロンドンバス乗車時に知っておきたいルールは様々。

  • 乗車はキャッシュレス決済のみ
  • 乗車は前方ドアから
  • 座席の優先度
  • 事故防止のルール

順に解説していきます。

乗車はキャッシュレス決済のみ

ロンドンバスの車内では現金の取り扱いがなく、オイスターカードなどのキャッシュレス決済のみでしか乗車できません。

オイスターカードのPay As You Goを利用する方は十分な残高があることに注意しましょう!

オイスターカードについて解説している記事もご参考にどうぞ。

乗車は前方ドアから

ロンドンバスには2階建てのダブルデッカーと1階しかないシングルデッカーがあり、車体のデザインも様々ですが、全てのバスは運転席のある「前方のドア」からの乗車となります。(車いすや大きいサイズのベビーカーは中央のドアから乗車)

乗車したら運転席のカードリーダーにオイスターカード(又は他のタッチ決済)をかざし、いざ車内へ。

Memo

以前、ニュー・ルートマスターと呼ばれるダブルデッカー(↓写真)の乗車は「前方、中央、後方」のどのドアからの乗車も可能でしたが、キセル乗車をする人が大勢いたことを理由に2020年、他のバスと同様「前方のドアのみからの乗車」となりました。

↓ニュー・ルートマスター(ボリスバスとも呼ばれる)

新ルートマスター(ボリスバス)の外観
Image credit: Ron Ellis / Shutterstock.com

座席の優先度

バスの車内には優先席(Priority Seat)、車いすやベビーカーのスペースがあります。

当たり前ですが、お年寄りなどが乗ってきたら優先席は譲るのがルール。
ベビーカーよりも車いすが優先となります。

事故防止のルール

急ブレーキや荒い運転が珍しくないロンドンでは、バスに乗っていても自分の身は自分で守るのが鉄則!
乗車後すぐに動き始めることもあるので要注意です。

その他…

  • 2階では絶対着席(席が無ければ1階へ)
  • 階段部分に立たないこと(止まらない)

がルールとなっています。

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降車の仕方

降りるバス停が近づいたら、ボタンを押して運転手に知らせます。

ボタンを押すと、同時に前方の「Bus stopping」のライトが点灯します。

降車の際はオイスターカード(又はタッチ決済カード)をタッチする必要はないので、車内中央(又は後方)のドアより下車するのみ。

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3. ナイトバスについて

深夜になると、ルートナンバーの頭にナイトバスを示す「N」を付けたバスが走り始めるロンドン市内。

主要バスルートのみの運行となりますが、日中のバスルートよりも長い距離を走るバスが多いです。

乗車運賃は日中と変わりません。

ナイトバスは速い

ナイトバスは「REQUEST STOP」のみなので、バスが来たら「必ず乗車する意思表示」をしてバスをとめましょう!

夜間は道が空いているのもあって、ナイトバスの走行スピードは速く、バス停でふと考え事をしていて気づいたら、あっという間に乗るバスが目の前を通り去っていった…ということは良くあること。ご注意を笑

週末のナイトバスには酔っ払いも沢山! 安全第一で乗り過ごしにも要注意です。

最後に

いかがだったでしょうか?

ロンドンバスを利用する際に知っておきたい情報を色々解説してきましたが、この記事がお役に立ち、ロンドン滞在の助けになれば幸いです。

ロンドンバスには乗りたいけど、短期の滞在であまり時間がないんだけど…という方は、効率的に観光地を回ることのできる市内観光バスの利用もおすすめです。

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