トゥルーピング・ザ・カラー 2026年版|当日スケジュール・見学方法・チケット情報

毎年6月、ロンドンの中心部でひときわ華やかな光景が広がります。制服に身を包んだ1,350人以上の近衛兵が整然と行進し、軍楽隊の音楽が鳴り響く「トゥルーピング・ザ・カラー」。英国君主の公式誕生日を祝うこの式典は、260年以上の歴史を持つ、ロンドンでも屈指のスペクタクルです。
街なかでこれほど本格的な軍事パレードを間近に見られる機会は、世界でもなかなかありません。チケットなしで楽しめる無料の見学ポイントもあるため、6月のロンドン旅行に組み込む価値が十分にあるイベントです。この記事では、2026年の開催日程から当日のスケジュール、現地での見学方法まで詳しく紹介します。
トゥルーピング・ザ・カラーとは?
「トゥルーピング・ザ・カラー(Trooping the Colour)」は、英国君主の公式誕生日を祝う軍事式典で、毎年6月の土曜日に開催されます。「国王誕生日パレード(The King’s Birthday Parade)」とも呼ばれます。
「Colour」とは各連隊が持つ軍旗(旗のデザインや色が連隊ごとに異なります)を指し、かつて戦場で兵士たちが味方の位置を確認するための目印として使われていました。「Troop」には「集団で行進する」という意味があり、儀式の中で軍旗を国王の前に披露する行為がそのまま名前になっています。
式典の起源はチャールズ2世(在位1660〜1685年)の時代に遡り、1748年からは英国君主の公式誕生日を祝う行事として定着。ジョージ3世が即位した1760年以降は毎年開催される年中行事となりました。現在のチャールズ3世国王の実際の誕生日は11月14日ですが、この式典は毎年6月の土曜日に行われるのが慣例です。
式典には近衛師団(ハウスホールド・ディヴィジョン)と国王騎馬砲兵隊から1,350人以上の兵士と200頭の馬が参加し、10の軍楽隊・鼓笛隊から400人以上の音楽隊員が行進しながら演奏を行います。近衛師団はグレナディア、コールドストリーム、スコッツ、アイリッシュ、ウェルシュの5つの連隊から構成され、毎年持ち回りで軍旗を披露します。2026年は第1大隊グレナディア・ガーズの国王中隊(The King’s Company)がその役を担います。
式典の一連の様子はBBCで生中継されます。
最新情報は公式サイト(King’s Birthday Parade)でご確認ください
2026年の当日スケジュールとパレードルート
当日のタイムライン
以下は2026年の本番(6月13日)の通例スケジュールです。
*UK現地時間(BST / GMT+1)
10:00
ホースガーズパレードにて、部隊が整列を開始
10:30
パレード(式典)がホースガーズパレードにて開始。チャールズ国王がバッキンガム宮殿からザ・マルを通りホースガーズパレードへ向かう王室行列が出発
10:30〜12:25
ホースガーズパレードにて式典。国王が近衛兵のインスペクション(閲兵)を行い、各連隊が軍旗を披露。国歌「God Save the King」演奏
12:20頃
国王がホースガーズパレードからバッキンガム宮殿へ帰還
12:52頃
グリーンパークにて国王誕生日を祝う41発の礼砲が放たれる
12:55頃
国王・ロイヤルファミリーがバッキンガム宮殿正面バルコニーへ
13:00頃
英国空軍(RAF)のレッド・アローズがバッキンガム宮殿上空を赤・白・青の煙幕とともに通過(フライパスト)
パレードのルート
パレードはバッキンガム宮殿を出発し、ザ・マルを通ってホースガーズパレードへ向かい、式典後に同じルートで宮殿へ戻ります。
現地での見学方法
トゥルーピング・ザ・カラーの見学方法は大きく3つあります。チケットがなくても無料で楽しめる方法もあるので、旅行のスタイルに合わせて選んでみてください。
① ホースガーズパレードでの式典観覧(要チケット)
式典のメインとなるホースガーズパレードで、スタンドの観覧席からセレモニーを間近で楽しめます。最も迫力があり、国王の閲兵や儀式の一部始終を目の前で見られる方法です。
チケットは有料(£10〜£30)で、着席席は抽選(バロット)制のため事前申し込みが必要です。
チケットについては、次の「チケット・入場情報」セクションで詳しく説明します。
参加時の服装(ドレスコード)について
ホースガーズパレードの観覧席に入場する場合、ドレスコードが定められています。守らない場合は入場を拒否されることがあるので必ず確認してください。
- 男性:モーニングスーツ、ラウンジスーツ、またはジャケット(いずれもタイ着用)
- 女性:男性と同程度のフォーマルな服装
- 子ども:大人に準じた正装
- 全員共通:デニム・ショートパンツ・サンダル・カジュアルな靴は厳禁
- 帽子は任意だが、国王と軍旗に礼を払う意味で着用が推奨されている
- 日傘・傘は他の観客の視界を遮るため持込不可
服装規定が守られているかは入場時に確認されます。遠方から来ている場合でも例外はありません。
② ザ・マル沿いからのパレード見学(チケット不要・無料)
「チケットを取るほどではないけれど、少し現地の雰囲気を味わいたい」という方には、ザ・マル(The Mall)の沿道からの見学がおすすめです(午前9時~)。
馬車で通過するロイヤルファミリーや、軍楽隊によるパレードを無料で見ることができます。
③ バッキンガム宮殿バルコニーとフライパストの見学(チケット不要・無料)
式典の締めくくりは、英国空軍(RAF)のレッド・アローズによるフライパストです。午後1時頃、赤・白・青のスモークを引きながら宮殿上空を通過するこの瞬間、バッキンガム宮殿のバルコニーにはロイヤルファミリーが揃い、宮殿前の通り「ザ・マル」は式典を見届けようとする人々で埋め尽くされます。
この様子を現地で楽しみたい方は、式典後に歩行者天国となるザ・マルに向かいましょう。チケットは不要で、誰でも無料で見ることができます。現地観覧が難しい場合はBBC(テレビまたはiPlayer)でも生中継されます。
チケット・入場情報

本番チケット(着席)はバロット(抽選)制
ホースガーズパレードの着席チケットは、オンライン抽選(バロット)を通じてのみ入手できます。1人あたり最大4枚まで応募可能。当選した場合は1枚£30です。
抽選の流れ(例年のスケジュール)
抽選の応募は例年2〜3月に始まり、3月下旬に締め切られます。当選者への通知は締め切りから数日以内に届きます。2026年の抽選受け付けはすでに終了しています。2027年以降に参加を検討されている方は、毎年2月頃に公式サイトを確認するようにしてください。
立ち見チケット(Standing)・車椅子席
立ち見チケットと車椅子席は、抽選なしで公式サイトから直接購入できます。立ち見チケットは£10、車椅子席は£30(同伴者1名分の座席を含む)です。
チケット予約・詳細
公式サイト(英軍):https://kbp.army.mod.uk/kingsbirthdayparade/
事前リハーサルもチケットで観覧できます
本番前の2回のリハーサル(Review)も、チケットを購入すれば観覧できます。こちらは抽選なしで公式サイトから直接購入可能です。本番と同数の兵士・馬・音楽隊が参加し、本番と同じ内容で行われます(本番との違いは、国王の代わりに上級軍人が参加する点のみ)。
価格は少将リハーサル(Major General’s Review)が£5〜£10、大佐リハーサル(Colonel’s Review)が£5〜£15です。「本番のチケットが取れなかった」「混雑を避けてゆっくり楽しみたい」という方にもおすすめです。
当日の交通アクセスと注意事項
混雑・交通規制に備えた事前準備を
開催日は式典周辺のエリアで広範囲にわたる交通規制と歩行者の混雑が予想されます。TfL(Transport for London)の経路検索やCitymapperを使って、事前にルートを確認しておくことをおすすめします。
アクセス
国鉄(National Rail)最寄り駅
チャリング・クロス駅(Charing Cross)、ウォータールー駅(Waterloo)、ヴィクトリア駅(Victoria)
地下鉄(Tube)最寄り駅
ウェストミンスター駅(Westminster)、エンバンクメント駅(Embankment)、チャリング・クロス駅(Charing Cross)、セント・ジェームズ・パーク駅(St. James’s Park)、ヴィクトリア駅(Victoria)
バス
11・12・159・24・3・453・53・87・88番
行く前にチェック!アクセス&基本情報
開催情報
