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チャーチル・ウォー・ルームズ完全ガイド|ロンドンの地下に眠る戦争の記憶

バッキンガム宮殿やウェストミンスター寺院といった観光名所が集まるエリアに、少し毛色の違う地下スポットがあります。第二次世界大戦中に実際に使われた地下司令部が、当時のまま博物館として公開されているんです。

机も地図も電話も、1945年に人々がその場を去ったままの姿で保存されており、80年以上たった今も部屋には当時の空気が残っています。世界でもなかなか見られない、タイムカプセルのような空間です。 

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チャーチルってどんな人?

パーラメント・スクエアにたつウィンストン・チャーチル像と向かいのビッグベン
ビッグベンとチャーチル像 / ©2025 TanksLondon.com

ウィンストン・チャーチル(1874〜1965)は、第二次世界大戦中の1940年から1945年、そして1951年から1955年の2期にわたってイギリスの首相を務めた人物です。「我々は海辺で戦う」「これは終わりではない」など、困難な状況のなかで国民を奮い立たせた演説は今も広く語り継がれており、20世紀の歴史に大きな足跡を残した政治家として世界に知られています。

政治家としての顔だけでなく、文筆家・画家としての側面も持ち、1953年にはノーベル文学賞も受賞しています。生涯で500点以上の油絵を描いたとも言われており、その作品はオークションでも高値がつくことで知られています。波乱万丈な90年の生涯を歩んだ彼のことを、この博物館では政治の舞台を超えた、一人の人間として知ることができます。

チャーチル・ウォー・ルームズとは?

Churchill War Roomsと書かれたサイン
©2025 TanksLondon.com

英語表記:Churchill War Rooms

チャーチル・ウォー・ルームズは、第二次世界大戦中に英国の首相や軍幹部たちが実際に使っていた地下司令部を、そのまま博物館にした場所です。帝国戦争博物館(IWM)が運営しており、地下の戦時執務室と隣接するチャーチル博物館の2パートで構成されています。

ロンドンの地下に今も残る部屋は、戦争が終わった1945年以来、机も電話も地図もほぼそのまま保存されています。「あの時代、ここで何が起きていたのか」を五感でリアルに感じられる場所です。

地下司令部が生まれた背景

1930年代後半、ヨーロッパに戦争の影が迫るなか、英国政府は首都ロンドンへの空爆に備えて地下施設の建設を急ぎました。国会議事堂や首相官邸のほど近く、財務省の建物の地下に設けられたこの司令部は、1939年8月、英国が開戦を宣言するわずか1週間前に稼働を開始しました。

以来、戦争が終わる1945年まで、首相・閣僚・軍の参謀たちが昼夜を問わずここに集まり、作戦会議を重ねました。終戦後、部屋は数十年の眠りにつき、現在の博物館へと生まれ変わりました。

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ぜひ見ておきたい! 主な見どころ

見学は音声ガイドを聞きながら進めるセルフツアー形式です。音声ガイドは英語・中国語・ドイツ語など計8言語に対応していますが、残念ながら日本語は未対応です。館内はフラッシュなしであれば写真撮影OKなので、カメラの準備も忘れずに。

地図室(Map Room)- 80年前のピン穴が、今もそこにある

世界各地の戦況を追跡するために使われた地図室は、1945年8月16日に扉が閉じられて以来、そのまま時が止まったかのように保存されています。物資輸送ルートを示す地図には無数のピン穴が残り、ジブラルタル海峡付近はあまりにも穴が多く、地図の一部が補修されたほどです。

閣議室(Cabinet War Room)- 肘掛けに残る、指輪の傷跡

チャーチルが「ここから私は戦争を指揮する」と語ったとされる部屋で、115回もの閣議がここで開かれました。会議の緊張感を物語るように、チャーチルの椅子の肘掛けには爪と指輪の傷跡が今も残っています。

大西洋横断電話室(Transatlantic Telephone Room)- 「トイレ使用中」の看板の裏側

「トイレ使用中」の表示で偽装された小部屋。実はここで、チャーチルが当時最先端の暗号通信技術を使い、アメリカ大統領と極秘の電話会談を行っていたといいます。思わず二度見してしまう、施設随一のユニークスポットです。

チャーチルの執務兼寝室(Churchill’s Office-Bedroom)- 昼寝もラジオ放送もここで

施設内で唯一、絨毯が敷かれた部屋。チャーチルはここで昼寝をとったり、ベッドに横になったまま秘書に口述筆記させたりしていたといいます。BBCへのラジオ放送もこの部屋のデスクから行われました。

チャーチル博物館(Churchill Museum)- 2,250点超の記録が語る、一人の人間の物語

地下司令部に隣接する伝記博物館。全長15メートルにおよぶ巨大なデジタルタッチスクリーンを通じて、チャーチルの生い立ちから晩年まで、2,250点を超える文書・写真・映像・書簡で紹介されています。戦争という文脈を超えて、一人の人間としてのチャーチルに触れることができます。

カフェ(旧交換台室)- 歴史の部屋でひと息

見学を終えたあとは、かつて交換台オペレーターたちが働いていた部屋を利用したカフェでひと息つけます。戦時中に実際に使われていた空間でコーヒーを飲むという、ここならではの体験です。

チケット予約

チケットは現地でも購入できますが、週末や観光シーズンは混雑するため、早めの事前予約がおすすめです。入場料には音声ガイドが含まれます。

見学前に確認しておきたい注意事項をまとめました。

見学前に確認しておきたいこと
  • スーツケース・大型バッグの持込不可(コインロッカーなし)
  • 館内はフラッシュなしであれば写真撮影OK
  • 館内での飲食不可
  • トイレは入口付近のみ(ツアー中はなし)

【チャーチル・ウォー・ルームズ入場チケット予約】
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行く前にチェック!アクセス&基本情報

チャーチル・ウォー・ルームの入り口
入口 / ©2025 TanksLondon.com

訪問情報

住所Clive Steps, King Charles Street, London SW1A 2AQ
アクセスWestminster駅 / St. James’s Park駅 徒歩約5分
所要時間2時間(じっくり派は3時間以上)

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