英国の首相官邸:10 ダウニング・ストリートとは?

この記事では、イギリスのニュースなどでおなじみの「10 ダウニングストリート」について紹介しています。

1. 10 ダウニング・ストリートとは?

英国首相官邸 10ダウニングストリート
Image credit: Drop of Light / Shutterstock.com

英語表記:10 Downing Street
建築:1684年
設計:クリストファー ・レン
建築様式:ジョージアン

「10 ダウニングストリート」は1735年以来、イギリスの首相の住まいであり、執務を行う官邸・公邸です。

日本の「首相官邸」と同様に、そこで勤務するスタッフを含めた政権中枢を指す通称でもあり、「ナンバー10」と呼ばれることもあります。

その黒いドアの裏では、275年以上にわたりイギリスに影響を及ぼす重要な決定の数々がなされてきました。

ダウニングストリートは、ロンドンのウェストミンスター地区にあるホワイトホール通り沿いに位置し、周辺にはホース・ガーズバンケティング・ハウスセント・ジェームズ・パークウェストミンスター寺院ビッグベン(国会議事堂)バッキンガム宮殿などがあります。

2. 見どころ

ダウニングストリートを示す通りのサイン

有名な観光スポットが沢山あることから、観光客も多く訪れる「ダウニング・ストリート」周辺。

ぜひあの有名な黒いドアの前で写真撮影をしたいところですが、残念ながら10 ダウニングストリートは首相官邸であるため、通常、ホワイトホール沿いのダウニング通りの入り口には厳重なセキュリティゲートがあり、政府関係者やメディア関係者などごく限られた人しか立ち入ることができません。

唯一のチャンスは、毎年9月に開催される「オープンハウス・フェスティバル」です。このイベントでは内部が無料で一般公開されますが、数量限定のチケットは抽選制となっており、イギリス国民であっても入手は難しいです。

黒いドアや建物内部を見学したい方は、↓オンラインで楽しみましょう!

ストリートビューでの内部見学ツアー


10 ダウニングストリートは、グーグルのストリートビューを通じて内部が公開されています。

2023年8月末の時点では、エリザベス女王や過去の英国首相のポートレート、長テーブルのある会議室などが見学できます。

現在の首相官邸の建物は、もともと3棟あった建物(ハウスナンバー10, 11, 12)を結合して1つの建物となっており、内部には首相の居住スペースや事務室、応接室、執務室などを含む約100室が存在し、中庭やテラスも備えています。

「ネズミ捕獲長」のラリー

ダウニング・ストリートには昔からネズミが多く住み着いていたことから、1924年より「ネズミ捕獲長」としての職務が設けられ、官邸の正式な職員として雇用されています。

現職の「ラリー」は、ロンドンのバタシー犬猫保護センター出身の元保護猫で、2011年2月14日にダウニング・ストリートへ着任しました。

ラリーには、80万以上のフォロワーを持つ『非公式』のTwitterアカウント(@Number10cat)があり、その動向や言動は世界中の人々から注目を集めています。

3. アクセス

前述の通り、通常、一般がダウニングストリートに立ち入ることはできませんが、周辺の観光地を訪れて通り過ぎる際に、ちらっと覗いてみてはいかがでしょうか?

ウェストミンスター散策の際は、基本の徒歩観光ルートの紹介記事も参考にしてみてください。

【最寄り駅】

  • 地下鉄:ウェストミンスター駅
  • 鉄道:チャリングクロス駅、ウォータールー駅
  • バス:12, 24, 88, 11, 453, 3, 87, 159

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