バンケティングハウスとは?ロンドン観光ガイド

この記事では、イギリスの国家機能の中枢でもあるホワイトホール通りに建つ「バンケティング・ハウス」について紹介しています。

1. バンケティングハウスとは?

バンケティングハウスの外観

英語表記:Banqueting House
建築設計:イニゴ・ジョーンズ (1573-1652)
完成:1622年
一級英国重要建造物

バンケティング・ハウスとは、1530年~1698年の間に王宮だった「ホワイトホール宮殿」の一角に建てられた建築物で、イタリア・ルネッサンス建築の影響を受けた建築家イニゴ・ジョーンズの代表作の一つです。

1698年のホワイトホール宮殿の火災において焼失を免れ、完全な状態で残った、宮殿内の唯一の建物でもあります。

イングランド王ジェームズ一世の時代に、主に娯楽施設として建てられたバンケティング・ハウスでは、その昔、晩餐会や仮面劇などが催されていました。

バンケティング・ハウスは、「ルーベンスの天井画」で有名で、清教徒革命の末に処刑された「チャールズ1世の最後の地」としても知られています。

現在のバンケティングハウスは、レンタルできるイベントスペースとなっており、不定期で一般公開されています。

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2. バンケティング・ハウスの見どころ

バンケティング・ハウスのルーベンス作の天井画

バンケティング・ハウスの間取りはとてもシンプルで、2階建ての各階に一部屋ずつ、大きな空間が広がります。

下の階は、ジェームズ一世とその側近や友人との酒宴の部屋として造られたアンダークロフト。

そして上の階には、仮面劇を催す場所として設計された、2階分の高さをもつ立方体を二つ横に並べたダブルキューブ形状のホールがあります。

ルーベンスの9枚の天井画

バンケティング・ハウスの一番の見どころは、上階のホールの天井に据えられた「ピーター・ポール・ルーベンスによる9枚の絵画」です。

見学の際は、床やソファに仰向けになって絵画が鑑賞できます。

ルーベンスの拠点であったアントワープで制作されたこれら9点の絵画は、チャールズ1世の時代の1634年に完成し、バンケティング・ハウスの天井に据えられたのは1636年のこと。

当時、慢性の通風を患っていたルーベンスは、天井に据えられた絵画を目にすることは一度も無かったのだとか。(ルーベンスは1640年に死去)

チケット予約とアクセス

ホワイトホール通り
バンケティング・ハウスがあるホワイトホール通り

バンケティングハウスの一般公開は、予約制のツアーやオープンデーなどがごく限られた期間に行われています。

最新の一般公開日やチケット予約は、Historic Royal Palace 公式サイトへ

【最寄り駅】

  • ウェストミンスター駅
  • エンバンクメント駅
  • チャリングクロス駅

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