エリザベスライン利用ガイド【オイスターカードは使える?】

この記事では、2022年に開通した待望の「エリザベスライン」について、利用時に知っておきたいあれこれを解説しています。

1. エリザベスラインに乗ってみよう!

駅に停車中のエリザベスラインの電車
© TfL, Crossrail Ltd

当初の予定を3年以上超え、ようやく2022年5月24日に正式開通となったエリザベスライン。

エリザベスラインの特徴↓

  • 首都中心部を通り抜ける東西ルート
  • 全41駅
  • 移動時間が短縮
  • エアコン
  • WiFi(駅構内*)
  • 年間2億人が利用する見込み

*駅構内でWiFiが利用できますが、2023年4月時点、走行中のトンネル内でのネット接続はできません。2024年末までには、4G/5G接続できるようになり走行中のSMS、通話、インターネット接続が可能になる予定とのTfLの公式情報あり。

Memo

エリザベスラインのより詳しい特徴は、別記事のエリザベスラインとは?新線の特徴を紹介の記事でより詳しく解説しています。

エリザベスラインの登場により東西のアクセスが容易になり、移動時間も短縮するなど一段と便利になったロンドン交通。

次の項目からは、今後の運行スケジュールや運賃などについて紹介していきます。

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2. 開通後の運行スケジュールと路線図

エリザベスラインの路線図
©TanksLondon.com

(エリザベスラインの公式路線図はこのCrossrailページへ

エリザベスラインは5月24日に正式開通となりますが、次のように段階的に運行されることになっています。

それぞれ順に解説していきます。

開通後~2022年秋までの運行

開通から2022年秋ごろまでのエリザベスラインの参考路線図
©TanksLondon.com

エリザベスラインは段階的に接続される計画で、開通後は「西、セントラル、東」の3つのセクション別に運行されます。

  • 西のセクション – Reading – Paddington / Heathrow Airport – Paddington
  • セントラル・セクション – Paddington – Abbey Wood
  • 東のセクション – Shenfield – Liverpool Street

セクション別に運行、というのは利用者にとって「西はパディントン」「東はリバプール・ストリート」での乗り換えが必要となることを意味します。

注意したいのは、各セクションへの乗り換えの際には「改札を一旦出る必要がある」ということで、ナショナルレイルのホームからとエリザベスラインの改札&ホームまで少し歩く必要があります。

*Paddington – Abbey Wood 間はリバプールストリートでの乗り換え不要。
*ボンドストリート駅は2022年10月24日にオープン予定。

セントラル・セクションは日曜運休

セントラル・セクション (Paddington – Abbey Wood)は、月曜~土曜の6:30~23:00の間、1時間に12本(5分毎)の運行。

– 日曜は運休 –
(*プラチナジュビリーの祝賀イベントがある6月5日は例外で8:00-22:00の間運行)

*東西セクションは日曜も運行。

2022年秋以降の運行

2022年11月6日からのエリザベスライン運行の参考マップ
11月6日以降の路線図イメージ ©TanksLondon.com
Memo

↑この路線図は、公式の新路線図がわかりにくかったためTfLの説明をもとに筆者独自の路線図を作ってみましたが、理解しきれてない部分もあるかもしれないためあくまでも参考までにご覧ください。

(2022年10月23日更新)

2022年11月6日には、西と東のセクションがセントラル・セクションのトンネルと繋がり3つのセクションが接続され乗り換えが不要に!

↓2022年11月6日以降、乗換なしで利用できるようになる区間

  • Reading – Abbey Wood間(パディントン駅での乗り換え不要)
  • Heathrow Airport – Abbey Wood間(パディントン駅での乗り換え不要)
  • Shenfield – Paddington間(リバプールストリート駅での乗り換え不要)

その他の変化は↓

  • 11月6日より「日曜」も運行
  • シェンフィールド方面からヒースロー空港やレディングに行く際(またはその逆)は、ホワイトチャペル駅の同じホームで乗り換え可
  • Paddington駅 – Whitechapel駅間のピーク時の運行は1時間に22本(3分毎)、オフピーク時は16本の運行に
  • 注意 – 便によっては「鉄道側」のパディントン駅、リバプールストリート駅に到着することもある模様

2023年5月21日より運行本数アップ

(2023年4月26日更新)

2023年5月21日からは、最新の運行ダイヤ (2023年12月9日まで)が登場。

Paddington駅 – Whitechapel駅間のピーク時の運行は1時間に24本となります。

この他、ヒースロー空港とシェンフィールド間を乗換なしで運行する便が1時間に2本程度登場し、より便利になりそうです。

早朝や夜は、リバプールストリート駅やパディントン駅の「ナショナルレイルのホーム」での乗り換えが必要な便があるので利用の際はご注意を(運行ダイヤを参照)。

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3. 乗車運賃とチケットについて

Credit: Chris BevanLee / © TfL, Crossrail Ltd

エリザベスラインは、ロンドンの中心部だけでなくロンドン市外にも延びる路線なので、乗車料金やチケットの種類はどうなるのか気になっている人も多いのではないかと思います。

大半の区間では…

となりますが、事前に知っておきたい注意点もあるので、以下3点もチェックしておきましょう。

  • レイルカード紐づけで1/3割引
  • レディング方面に行く際は要注意
  • ヒースロー空港駅を利用する際はプレミアム運賃

レイルカード紐づけで1/3オフ

16-25 Railcardや26-30 Railcardなどを持っている場合、そのレイルカードとオイスターカードを紐付けておくと、エリザベスラインの「オフピーク時」の運賃も1/3オフに!(紐づけは窓口のある駅へ)

レディング方面に行く際は要注意

エリザベスラインのオイスターカードが使えない区間を示した路線図
©TanksLondon.com

West Drayton駅より西以降の駅で乗り降りする際は、オイスターカードやトラベルカードは利用できません

West Drayton駅より西へ行く際や、West Drayton駅より西にある駅から乗車する際は「タッチ決済(contactless)」または「紙のチケット」のみでの乗車となるのでご注意ください。

ヒースロー空港駅利用時のプレミアム運賃に注意

ヒースロー空港のターミナル駅を利用する時に限っては、通常のTfLゾーン運賃ではなく「プレミアム運賃」がかかるので注意が必要です。

空港のターミナル駅を利用する際は、他の交通手段を検討してみるのもよいかもしれません。以下、ターミナル駅に乗り入れる電車の種類と運賃をご参考にどうぞ。

ヒースロー空港 – Zone 1の電車と運賃

次の運賃表は、ヒースロー空港 (Zone6)~ロンドン中心部 (Zone1)間をオイスターカードを利用して乗車した際の大人片道運賃です。

(2025年3月までの運賃)

電車の種類ピーク
ピカデリーライン(地下鉄)£5.60
エリザベスライン
(空港~パディントン間)
£12.20
ヒースロー・エクスプレス
(Single Anytime)
£25

最後に

いかがだったでしょうか?

エリザベスラインが正式開通し、より便利で快適になったロンドン!

エリザベスラインの電車や駅の設備、所要時間などは、エリザベスラインとは?新線の特徴を解説の記事で詳しく紹介いているので併せてご参考にどうぞ。

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