イギリスのレイルカードを徹底解説【2026年最新】種類・価格・メリット
イギリスで鉄道を使うなら、まず知っておきたいのが「レイルカード」です。年間£35(約7,400円)で購入できるこの割引カードを持つだけで、ほぼすべての鉄道チケットが1/3オフになります。
レイルカードの年間平均節約額は£184(約39,000円)というデータもあり、使い方によっては1〜2回の旅行で元が取れてしまう、イギリス在住者・旅行者どちらにとっても心強いアイテムです。
この記事では、レイルカードの種類・価格・節約例から、Trainlineでの購入方法まで、まとめて解説します。
レイルカードとは?持つメリットを3つ紹介

レイルカードとは、イギリスのナショナルレイル(国内鉄道網)で利用できる年間割引カードのことです。有効期間内であれば何度でも使え、使うたびに割引が積み重なります。
レイルカード保有者の年間平均節約額
£184 (約39,000円)
※Trainline公式データより。2026年5月時点 £1≒212円換算。実際の節約額はご利用状況によって異なります。
主なメリットは3つあります。
メリット① 鉄道チケットが最大1/3オフ
レイルカードを持っていると、ナショナルレイルのチケット購入時に通常価格から最大1/3の割引が受けられます。アドバンスチケット(事前購入の格安チケット)と組み合わせれば、さらにお得になることもあります。
たとえば、ロンドンからエディンバラへのオフピーク往復チケットは通常£145前後のところ、レイルカードを使えば約£95.70になります。ロンドンからマンチェスターも往復£88前後が約£58に。チケット代だけで£35のカード代を簡単に回収できます。
- ロンドン → エディンバラ:£145 → 約£95.70(約49,000円 → 約20,300円)
- ヨーク → ロンドン:£88 → 約£58(約18,600円 → 約12,300円)
- ロンドン → ケンブリッジ:£24 → 約£15.80(約5,100円 → 約3,400円)
※Railcard公式サイトより。円換算は2026年5月時点 £1≒212円。運賃は時期・条件により変動します。
メリット② ロンドン交通のオイスターカードにも割引を追加できる
一部のレイルカード(16-25・26-30・Senior)では、オイスターカードにレイルカード割引を登録することができます。これにより、ロンドン地下鉄(TfL)のオフピーク・Pay As You Go運賃も1/3オフになります。
※割引登録できるのはオイスターカードのみで、他の決済方法(タッチ決済カードやApple Pay, Google Payなど)は対象外です。
オイスターカードへの割引登録に対応しているのは、16-25 Railcard・26-30 Railcard・Senior Railcardの3種類です。登録はTube・London Overground・Elizabeth lineの駅スタッフに直接お願いする必要があります(オンライン手続きは不可)。ロンドン地下鉄は窓口を廃止済みで、スタッフが常駐していない駅もあるため、確実なのはKing’s Cross St. Pancras・Victoria・Liverpool Street・Piccadilly Circus・Heathrow(T2&T3)の駅構内にあるVisitor Centreです。
メリット③ 提携店・サービスの割引特典
レイルカード保有者向けに、提携店での割引やサービス特典が受けられることもあります。内容は随時更新されるため、詳しくは公式Railcardサイトでご確認ください。
レイルカードの種類と選び方

まずは価格を確認
ほぼすべてのレイルカードに共通する価格は以下のとおりです(2025年3月改定後)。
- 1年間有効:£35(約7,400円)
- 3年間有効:£80(約17,000円)※一部カードのみ
3年版は1年版3枚分(£105)より£25お得な計算で、長く住む予定の方や学生には特におすすめです。Disabled Persons Railcardのみ例外で、1年£20・3年£54と低価格に設定されています。
なお、円換算はすべて2026年5月時点のレート(£1≒212円)を基準にしています。為替変動により実際の金額は異なります。
9種類の中から自分に合うものを選ぶ
レイルカードは全部で9種類ありますが、Trainlineで購入できるのは7種類です。残り2種類(Disabled Persons RailcardとVeterans Railcard)については後述します。
年齢・同行者・居住地域によって対象カードが異なるので、以下を参考に選んでください。
- 16〜17歳(18歳の誕生日の前日まで利用可)
- 割引率:50%オフ(シーズンチケット含む)
- 1年:£35(約7,400円)/3年版なし
- 時間制限・最低運賃なし(いつでも利用可)
- イングランド・ウェールズ全域、およびスコットランドへ乗り入れるLNER・Avanti・TPEの対象駅のみ有効(ScotRailは対象外)
- ファーストクラス・Caledonian Sleeper・Eurostarは対象外
- Trainline / Railcard
- 16〜25歳、または26歳以上のフルタイム学生
- 1年版:25歳の誕生日前日までに購入すれば期限まで利用可
- 3年版:23歳の誕生日前日までに購入すれば3年間利用可
- 割引率:1/3オフ(スタンダード・ファーストクラスAdvance含む)
- 1年:£35(約7,400円)/3年:£80(約17,000円)
- 平日04:30〜10:00は最低運賃£12(約2,500円)が適用
- 7月・8月は最低運賃の適用なし
- 土日・祝日は制限なし
- Trainline / Railcard
- 26〜30歳
- 割引率:1/3オフ
- 1年:£35(約7,400円)/3年版なし
- 平日04:30〜10:00は最低運賃£12(約2,500円)が適用
- 土日・祝日は制限なし
- Trainline / Railcard
- 60歳以上
- 割引率:1/3オフ(スタンダード・ファーストクラス両方に適用)
- 1年:£35(約7,400円)/3年:£80(約17,000円)
- ロンドン&南東イングランド(Network Railcardエリア)内の2駅間を移動する場合のみ、平日朝のピーク時間帯は利用不可(具体的な時刻は路線により異なるため、乗車前に確認を)
- 上記エリア外・土日・祝日は制限なし
- Trainline / Railcard
- 16歳以上の2名(記名制・2人一緒に乗車必須)
- カップル・友人・家族・同僚など関係は問わない
- 割引率:大人2名それぞれ1/3オフ(子ども運賃の割引なし)
- 1年:£35(約7,400円・1人あたり約3,700円)/3年版なし
- 平日04:30〜09:29は利用不可、09:30以降はOK
- 最低運賃の設定なし
- 土日・祝日は制限なし
- 2人が旅程全体を通じて一緒に乗車する必要あり
- Trainline / Railcard
- 大人1〜4名 + 子ども1〜4名(5〜15歳)で一緒に乗車
- 家族でなくても可。大人1名+子ども1名から利用できる
- 割引率:大人1/3オフ、子ども60%オフ
- 1年:£35(約7,400円)/3年:£80(約17,000円)
- 子どもの最低運賃£1あり
- ロンドン&南東イングランド(Network Railcardエリア)内の2駅間を移動する場合のみ、平日朝のピーク時間帯は利用不可(具体的な時刻は路線により異なる)
- 上記エリア外・土日・祝日は制限なし
- ファーストクラスは土日のアップグレード(追加料金)のみ利用可
- Trainline / Railcard
- 16歳以上(ロンドン&南東イングランドエリアを移動する方向け)
- 大人1〜4名 + 子ども最大4名(5〜15歳)が同時に利用可能
- 割引率:大人1/3オフ、子ども60%オフ
- 1年:£35(約7,400円)/3年版なし
- 割引対象はNetwork Railcardエリア内の旅程のみ
- 平日10:00以降の出発のみ有効(09:59までは利用不可)
- 土日・祝日は時間制限なし
- 最低運賃あり(路線により異なる)
- Trainline / Railcard
Trainlineで購入できない2種類について
Disabled Persons RailcardとVeterans Railcardの2種類は、2026年5月時点でTrainlineでの購入に対応していません。この2種類を購入する場合は、公式のRailcardsサイトから直接申し込む必要があります。
Trainlineで購入するのがおすすめな理由

Trainlineは1997年創業、ロンドン証券取引所に上場するイギリスの企業で、ナショナルレイルの公式販売パートナーとして認定されています。
レイルカードはTrainlineの他に、Railcards公式サイトや駅の窓口でも購入できますが、Trainlineをおすすめする理由は、アプリで一元管理できる点にあります。
Trainlineのアプリにレイルカードを保存しておくと、乗車チケットの検索・予約・eチケットの表示・レイルカードの提示がすべてひとつのアプリで完結します。公式のRailcardアプリでは乗車チケットの購入機能がないため、レイルカードをそちらで管理するとチケット用に別のアプリが必要になります。
また、Trainlineで購入したデジタルレイルカードは、同じアカウントでログインしていれば台数制限なくどのデバイスでも表示できます。スマートフォンを機種変更しても、新しい端末でログインするだけで引き続き使えます。
Trainlineでの購入手順はスクリーンショット付きで別記事に詳しくまとめています。英語サイトの操作が不安な方もこの手順に沿って進めれば迷わず完了できます。
デジタル版レイルカードの使い方と注意点

乗車時の使い方
Trainlineアプリの「Account」タブを開き「Railcards」を選ぶと、レイルカードが画面に表示されます。乗車中に車掌から確認を求められた際は、この画面を見せます。
チケット購入時は、出発・到着駅と日程を入力する画面で「Add Railcard」を選び、保有しているレイルカードを選択します。自動的に割引が適用された料金が表示されます。
注意点:顔写真の重要性
レイルカードには本人の顔写真が登録されており、乗車中に車掌から本人確認を求められることがあります。
フィルターやスタンプで加工された写真や、ペットや他の人が映り込んだ写真などでは本人確認ができず、割引なしの通常運賃を請求される場合があるため、レイルカードの購入時はご注意ください。
更新(Renew)のタイミング
レイルカードの更新は、有効期限が30日以内になったタイミングからできます。Trainlineのアカウントから手続きが可能です。
よくある質問

- 最も低い年齢から購入できるのは16-17 Saver(16歳から)です。ただし、Two Together・Family & Friends・Network Railcardは16歳以上であれば年齢上限なしに購入できます。
- たとえば16-25 Railcard(£35)の場合、1/3オフになることを逆算すると、合計£105分のチケットを購入すれば約£35の節約となりカード代の元が取れます。長距離の往復チケット1〜2枚程度が目安です。
- はい、Visa・Mastercard・American Expressなど主要カードが使えます。
- 購入から14日以内、かつレイルカードをダウンロードも使用もしていない場合に限り、返金申請が可能です。Trainlineのサポートページから申請できます。
- Trainlineで購入したレイルカードはアカウントに紐づいているため、新しい端末でTrainlineアプリにログインすれば引き続き使えます。デバイス台数に制限はありません。
- はい、Advanceチケットにもレイルカード割引を適用できます。事前に安く買ったAdvanceチケットにさらに1/3オフが重なるため、特に長距離移動でお得です。チケット購入時にレイルカードを選択するだけで自動的に適用されます。
まとめ
レイルカードは、イギリスで鉄道を使うすべての人に検討してほしいアイテムです。£35の出費は1〜2回の長距離旅行でほぼ回収でき、その後は使うたびお得度が増します。
購入はTrainlineが一番スムーズです。レイルカードもチケットもアプリ1つで管理できるので、旅行中の手間もぐっと減ります。
