バッキンガム宮殿ステートルーム見学ガイド【2026年・見どころ&チケット情報】
「バッキンガム宮殿といえば、正面の門越しに眺めるもの」…そう思っている方も多いかもしれませんが、毎年夏だけ、宮殿の内部を実際に歩いて見学できる特別な期間があります。
現役の王宮に足を踏み入れられる機会は、世界的にも非常に珍しいもの。19ある豪華な公式迎賓室(ステートルーム)が一般公開されるのは、2026年は7月9日〜9月27日のみです。この記事では、見どころからチケット予約の注意点まで、訪問前に押さえておきたい情報をまとめました。
バッキンガム宮殿のステートルームとは?

バッキンガム宮殿には775もの部屋がありますが、そのうち19部屋が「ステートルーム」と呼ばれる公式の迎賓空間です(宮殿の歴史や概要についてはこちらの記事で詳しく紹介しています)。国王が各国の要人をもてなしたり、公式行事を行ったりする、まさに「王宮の顔」ともいえる場所です。
ヴァン・ダイク、レンブラント、ティツィアーノといった巨匠たちの絵画、カノーヴァの彫刻、セーヴルの磁器、そして英仏の最高峰とされる調度品が並ぶ空間は、美術館や博物館とはひと味違う「生きた王宮」の雰囲気があります。
最新情報は公式サイト(Royal Collection Trust)でご確認ください
ステートルームの見どころ
↑Googleのストリートビューで、ステートルームの一部を散策できます。
見学は多言語対応のマルチメディアガイド(日本語あり)を聞きながら進めるセルフツアー形式です。展示内容は変更される場合があるため、以下は参考程度にご覧ください。
グランド・ステアケース(Grand Staircase)
著名な建築家ジョン・ナッシュが設計した大階段で、ツアーの幕開けを飾る空間です。上部に並ぶのはヴィクトリア女王の祖父母・両親・叔父の肖像画——階段を上りながら、イギリス王室の系譜をたどる感覚が味わえます。
ザ・スローン・ルーム(The Throne Room)
「玉座の間」というと格式ばった空間を想像するかもしれませんが、この部屋は過去200年間、舞踏会から叙勲式まで多彩な用途で使われてきたダイナミックな場所です。
部屋の中央には、エリザベス2世女王の戴冠式(1953年)のために作られた玉座の椅子(Chairs of Estate)が置かれており、チャールズ3世国王の戴冠式(2023年)でも使用されました。現在は新国王夫妻のサイファー(紋章文字)に刺繍が更新された状態で展示されています。
戴冠式では椅子の用途によって種類が異なり、「Chairs of Estate」は式典の前半に使用されるもの。「Throne Chairs」は戴冠後の着座に使われる別の椅子です。スローン・ルームに展示されているのはChairs of Estateの方で、フィリップ殿下の椅子は1953年の式典では使われなかったため、2脚とも当初からこの部屋に置かれています。
ザ・ホワイト・ドローイング・ルーム(The White Drawing Room)
白と金を基調とした優雅な応接室。エラールの金色のピアノや、リーズナー作のロールトップデスク(1775年)など、調度品のひとつひとつが目を引きます。また、王室メンバーが晩餐会前にひそかに登場するための隠し扉がある部屋としても知られており、そういった視点で眺めてみると面白いかもしれません。
ザ・ピクチャー・ギャラリー(The Picture Gallery)
全長47メートルの天窓付きギャラリーは、ジョン・ナッシュが美術品の展示専用に設計した空間です。ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイクなど錚々たる巨匠の作品が並びます。
2024年6月の天皇皇后両陛下の国賓訪問では、このギャラリーで英国王室所蔵の日本のアートコレクションをご鑑賞されたことでも話題になりました。
ザ・ボールルーム(The Ball Room)
1855年、ヴィクトリア女王の治世に完成したステートルーム最大の部屋。もともとは舞踏会・コンサート室として造られ、オルガン付きの音楽家ギャラリーも備えています。現在は叙勲式や国賓晩餐会などの公式行事に使われており、天皇皇后両陛下の公式訪問時もここで晩餐会が催されました。
ミュージック・ルーム(Music Room)
庭園に面した大きな窓と、深い青色が印象的なラピスラズリの柱が目をひく広間です。国賓レセプションや王室の洗礼式の舞台としても知られています。床の寄木細工には、装飾を命じたジョージ4世のサイファーが組み込まれているので、足元にも注目してみてください。
パレス・ガーデン(Palace Garden)
ステートルームの見学を終えると、出口まで庭園の南側を歩いて通り抜けます。湖と宮殿西側の外観を眺めながら進むこのルートは、宮殿内とはまた違った景色を楽しめる時間です。
テラスにはカフェも設けられており、ひと息つきながら庭の雰囲気を感じることができます。庭園内での写真撮影もここでのみOKなので、カメラの準備を忘れずに!
※バラ園・サマーハウスなど庭園をより深く楽しみたい方には、別途「ガーデン・ハイライツ・ツアー」(有料)もあります。
チケット予約と事前の確認事項

毎年人気が高く、特に夏季・週末は当日券が割高になるか、売り切れることもあります。訪問日が決まったら早めの予約をおすすめします。
訪問のベストタイミングは、朝イチの入場枠が比較的空いていておすすめです。また9月に入ると夏のピーク時期を過ぎて混雑が落ち着いてくるため、ゆっくり見学したい方は9月前半を狙うのも一つの手です(火・水は休館のためご注意ください)。
同じエリアにはクイーンズ・ギャラリーやロイヤル・ミューズも徒歩すぐです。それぞれ個別チケットが必要ですが、バッキンガム宮殿エリアをまるごと楽しみたい方はあわせて計画するのがおすすめです。
見学前に確認しておきたいこと
- 45×20×30cm超の荷物は持込不可(預け所なし)
- リュックは持込可だが背負えない
- 空港式セキュリティチェックあり
- 砂利道あり → 歩きやすい靴がおすすめ
- ドレスコードは特になし
- 宮殿内の撮影は完全禁止(庭はOK)
- 宮殿内での飲食禁止(水はOK)
- ベビーカーは入口で預かり・出口で受取
- セルフツアー形式(日本語マルチメディアガイド付き・入場料込み)
- 指定時間に到着(早着でも入場不可)
- トイレはルート最後のみ → 事前に済ませて
- 所要時間は2〜2時間半が目安
【2026年夏・入場チケット予約はこちら】
最新情報は公式サイト(Royal Collection Trust)でご確認ください
【2026年夏開催時の入場チケット予約】
行く前にチェック!アクセス&基本情報
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