ロイヤル・ミューズとは?バッキンガム宮殿の馬車・馬を見学しよう【2026年版】

世界の王室のなかで、現役の馬車と馬を実際に一般公開している施設はほとんどありません。バッキンガム宮殿のすぐそばにある「ロイヤル・ミューズ」は、英国王室の公式行事で今も実際に使われている歴史的な馬車や現役の馬を見学できる、世界でも類まれな場所です。
チャールズ3世の戴冠式パレードで街を走り抜けたあの黄金の馬車が、目の前に!歴史の重みと「現役感」が共存するロイヤル・ミューズは、バッキンガム宮殿エリアのなかでも特に見ごたえのあるスポットのひとつです。この記事では、2026年の開館スケジュールから見どころ・チケット情報まで、訪問前に知っておきたいことをまとめました。
ロイヤル・ミューズとは?

英語表記:Royal Mews
ロイヤル・ミューズは、バッキンガム宮殿の敷地内に隣接する英国王室の「現役の厩舎」です。国王をはじめとするロイヤルファミリーの公式行事にかかわるすべての交通手配、儀式用馬車から公用車までを担う組織であり、その拠点が一般公開されています。
現在の建物は1825年に建てられたもので、バッキンガム・パレス・ロード沿いに入口があります(あまり目立たないので通り過ぎないようご注意ください)。
見学は多言語対応のマルチメディアガイド(日本語対応)を聞きながら、自分のペースで進めるセルフツアー形式です。所要時間の目安は45分〜1時間。見学ルートは主に屋外ですが、大部分に屋根がかかっているため、雨天でも比較的安心して見学できます。
最新情報は公式サイト(Royal Collection Trust)でご確認ください
見どころ

見学コースには、王室の儀式を支えてきた歴史的な馬車が複数台展示されています。なかでも必見の3台と、現役の馬たちをご紹介します。
ゴールド・ステート・コーチ(Gold State Coach)
1762年にロンドンで製造された黄金の馬車で、ジョージ4世以来すべての戴冠式で使用されてきた「戴冠式の象徴」ともいえる存在です。重量4トン、全長7.3メートル、高さ3.7メートルという圧倒的なスケールで、側面には職人が描いた彩色の絵画パネルが飾られています。
2023年のチャールズ3世戴冠式では、ウェストミンスター寺院での式典を終えた後、バッキンガム宮殿へ戻るパレードで登場しました。実物の迫力は、映像で見るのとはまったく違う体験です。
ダイアモンド・ジュビリー・ステートコーチ(Diamond Jubilee State Coach)
エリザベス2世女王の在位60周年を記念して製作され、2014年に初めて使用された比較的新しい馬車。アルミニウム製の黒いボディが印象的で、2023年の戴冠式ではバッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院への往路パレードで使用されました。
オーストラリア・ステートコーチ(Australian State Coach)
1988年にオーストラリアの国民から女王への贈り物として製作された馬車です。深みのある黒のボディに金の装飾が施された優雅なデザインに加え、6つの油圧式スタビライザーとヒーター、電動式の自動開閉窓まで備えた、実は非常に現代的な馬車。見た目の格式と中身の快適さのギャップが、なんとも英国らしいポイントです。
オーストラリア州立コーチはヒーターと電動式の自動開閉窓を備えた、現代的な快適装備付きの馬車。重量4トン・乗り心地もさぞかし…なゴールド・ステート・コーチとは、同じ「王室の馬車」でも快適さが段違いです。英国王室の公式行事で、どちらの馬車が選ばれるかにはそれぞれ意味があるわけです。
馬 – ウィンザー・グレイズとクリーブランド・ベイズ
ロイヤル・ミューズには2種類の馬が在籍しています。白みがかった灰色の被毛が美しい「ウィンザー・グレイズ(Windsor Greys)」は、国王など主要なロイヤルファミリーが乗る馬車を引く専用の馬。一方、栗毛の「クリーブランド・ベイズ(Cleveland Bays)」は、外交使節への対応や日常業務で活躍します。どちらも現役で王室行事を支えている馬たちで、厩舎で実際の姿を見られるのはここならではの体験です。
チケット&見学のポイント
ロイヤル・ミューズは夏季限定のステートルームとは異なり、春〜秋を通じて訪問できるのが大きな魅力です(冬は休館)。バッキンガム宮殿エリアにはクイーンズ・ギャラリーも徒歩すぐで、あわせて計画するのがおすすめです。
同エリアでの見学の流れとして、クイーンズ・ギャラリー→ロイヤル・ミューズの順で回ると、バッキンガム宮殿沿いにスムーズに動けます。
なお、英語がわかる方には、入場料に含まれる無料のガイドツアー(英語・約45分)がおすすめです。スタッフが馬車の歴史や王室行事の裏側を案内してくれます。毎日複数回実施されているので、当日の時刻は入口スタッフに確認してみてください。
訪問前に確認しておきたいこと
- 見学ルートは石畳・砂利道あり → 歩きやすい靴がおすすめ
- ドレスコードは特になし
- セキュリティチェックあり
- 写真撮影は個人利用の範囲でOK
- 馬の近くでの自撮り棒の使用・フラッシュ撮影は禁止
- 構内にカフェ・レストランなし(近隣にはあり)
- 構内に駐車場なし
- セルフツアー形式(日本語マルチメディアガイド付き・入場料込み)
- 所要時間は45分〜1時間が目安
- トイレはゴールド・ステート・コーチ付近(ルート中間)にあり
- 子連れ向けファミリーガイド(英語)あり
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