ヴィクトリア&アルバート博物館とは【観光ガイド】

この記事では、歴史やデザイン、美術品好きは必見の「ヴィクトリア&アルバート博物館」について、館内のみどころを中心に紹介しています。

1. ヴィクトリア&アルバート博物館とは

ヴィクトリア&アルバート博物館の正面入り口

英語表記:Victoria & Albert Museum
略称 – V&A
開館 – 1857年

ヴィクトリア&アルバート博物館とは、ロンドンのサウスケンジントンにある世界の美術品を展示する博物館のこと。 

館内には145部屋のギャラリーがあり、過去5千年にわたるヨーロッパ、北アメリカ、アジア、北アフリカなどの世界中の歴史的美術品の数々が入場無料で見学できるのが魅力。

常設展示の他、エキシビションも頻繁に行われており何度訪れても楽しめるおすすめの博物館ではあるものの、館内は広く一度に全てを見ることは到底無理なほどに展示品が多いため、見学時間が限られる場合は見学箇所を事前に決めておくのがおすすめです。

次の項目からは、筆者おすすめの見どころを紹介していくので是非ご参考にどうぞ。

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2. 館内の見どころ

ヴィクトリア&アルバート博物館のギャラリー

V&Aの館内には、宝石、絵画、彫刻、家具、陶磁器など常時230万点以上の展示物が並びます。

また館内では、展示物だけではなく歴史ある博物館の建物やインテリアにも注目したいところ。 

V&Aの建物は増築や改装を繰り返してきた歴史から、現在見られる建築や内装には次を代表する様々な歴史的有名建築家やデザイナーが携わってきたのだそうな。

  • アストン・ウェブ
  • ゴッドフリー・サイクス
  • ウィリアム・モリス

ここからは館内のおすすめの見どころを次の順で紹介
現地ではV&A公式のデジタルマップも参考に館内を見学してみましょう。

展示品5点

各リンクは主にウィキペディアになります。

イギリスの彫刻家、グリンリング・ギボンズ作の「ライムウッドのカラバット」
(Grinling Gibbons, Limewood cravat)

展示場所:Room 118a

18世紀、ティプー・スルターンが作った機械仕掛けの楽器「ティプーのトラ」
(Tipu’s Tiger)

展示場所:Room 41

アメリカ人彫刻家、デイル・チフーリ作のガラスのシャンデリア

展示場所:Cromwell Road出入り口側のホール

16世紀に作られたアルダビール絨毯。ペルシャ絨毯の中でも最良のものとされている。534cmx1152cmと巨大。
(The Ardabil Carpet)

展示場所:Islamic Middle East, Room 42, The Jameel Gallery, case 21

15~16世紀にフランダース地方で作られたユニコーンのタペストリー
(Tapestry)

展示場所:Room 94

この他にも息を呑む素晴らしい展示品のオンパレードなので、時間のある方は是非隅々まで散策することをおすすめします。

カフェ

ヴィクトリア&アルバート博物館のカフェのインテリア

館内北側にある1868年にオープンしたカフェは、世界で初めて博物館内に造られたカフェ。

カフェには趣の異なる3つの部屋があり、各部屋はカフェのデザインを担ったデザイナーの名前がついています。

  • Gamble room (James Gamble) – 中央の部屋
  • Poynter room (Edward J. Poynter)中庭を背にして右側の部屋
  • Morris room (William Morris)左側の部屋

特に有名なのがモダンデザインの父ともいわれる「ウィリアム・モリス」ですが、この部屋をデザインした当時は31歳のまだまだ新人のデザイナーだったのだとか。
落ち着いた色使いや繊細なデザインが素敵です。

一見の価値ありのこれらの部屋は、現在も引き続きカフェ、レストランとして利用されているのでV&Aを訪れた際には休憩も兼ねて寄ってみてはいかがでしょうか?

中庭

今紹介したカフェの側にある中庭 – ジョン・マデイスキー・ガーデン。

英国のランドスケープ・デザイナーのキム・ウィルキーによりリノベーションされ、2005年にオープンした中央の水盤が目を引くこの中庭は、芝生や植木などもあるリラックス空間。

四方を囲む博物館の建物を見上げるとモザイクやタイル、テラコッタの彫刻などの様々な装飾が見られます。

カフェへ続くブロンズ扉の上には、この博物館の理念の一つ「教育」を意味する “Better is it to get wisdom than gold”(金より叡智)の文字。扉にはニュートンやジェームズ・ワット、ミケランジェロなどの姿があります。

ショップ

ヴィクトリア&アルバート博物館のショップの様子

館内のショップには、目移りしてしまうほどのセンスの良い品が勢ぞろい。

V&Aのエコバッグからジュエリー、衣類、文房具などなど、お土産だけでなく普段遣いしたいものが沢山あるので、買い物の時間も十分に確保しておくことをおすすめします!

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3. 入場とアクセス

ロンドンの素晴らしいところは、多くの有名ミュージアムが入場無料だということ。

そして、V&Aも入場無料です!

開館時間

(2022年5月時点)

  • 毎日 10:00 – 17:45
  • 金曜のみ22:00まで

交通

  • 地下鉄 – サウスケンジントン駅(サークル、ディストリクト、ピカデリーライン)
  • バス – 14, 49, 70, 74, 345, 360, 414, 430, C1 

雨天時は、サウスケンジントン駅の改札を抜けすぐ右に行くとある「ミュージアムへ繋がる地下道」を利用するのが便利です。

V&A周辺の観光地

見どころが多いV&Aなので一日中見学しても時間が足りないくらいですが、念のため周辺の観光地も紹介しておきます。


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