イギリスのビザの種類を紹介【観光・留学・就労】
この記事では、観光滞在を含めたイギリスの代表的なビザの種類や申請条件などを「滞在目的別」に紹介しています。
1. イギリスのビザの種類
観光やビジネス、留学など、イギリスへ行く目的は様々ですが、滞在期間や渡航目的によっては渡航前にビザ申請を行い、在留資格を得る必要があります。
以下、イギリスの代表的なビザの種類をチェックしてみましょう。
渡航目的 | ビザ申請 | ビザの種類 |
6ヶ月以内の観光滞在 | × | Standard Visitor |
短期語学留学 | ○ | Short-term study visa |
長期留学 | ○ | Student visa |
YMS (就労) | ○ | Youth Mobility Scheme visa |
就労 | ○ | 各種 |
上記の通り、6ヶ月の観光滞在以外は渡航前に「ビザの申請が必要」です。
次の項目では、各ビザについてもう少し詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
2. 各ビザの申請条件を紹介
ここでは英国政府の公式情報をもとに各ビザの条件などを紹介しています。
*ビザの種類や要項などは度々変更となるため、公式サイトでの最新情報の確認をおすすめします。
6ヶ月以内のイギリス滞在
前述した通り、Standard Visitorのカテゴリーである「6ヶ月以内のイギリス滞在」は、日本人であれば「ビザ申請は不要」です
【6ヶ月以内のイギリス滞在中にできることの例】
- 観光・レジャー・知人家族の訪問
- 登録された慈善団体での最長30日のボランティア
- 最高6ヶ月までのaccredited institutionでの勉学(語学学校含む)
- 最高30日までの習い事(例:ダンスコースなど)など
- ミーティングや面接などの仕事の用事
【6ヶ月以内のイギリス滞在中にできないことの例】
- 自営業者または英国内の会社での就労 (有給無給問わず)
- 度重なる長期の滞在(例:6カ月ごとの出入国など)など
- 婚姻
Standard Visitorの詳細や最新情報は、英国政府公式サイトのVisit the UK as a Standard Visitorでチェックできます。
何カ月も滞在する場合は、念のため「復路の航空券」や「滞在中の資金を証明できるもの」があると、万が一、入国審査時に質問されても安心です。
加えて、渡航前に日本で海外保険に加入してくることを強くおすすめします。
短期留学 (Short-term study visa)
Short-term study visaは、6ヶ月以上11ヶ月以内の「英語」を学ぶコースに通うための滞在ビザです。
コース期間に加えプラス30日の滞在が可能ですが、最長で滞在できる期間は11ヶ月となります。
ビザ申請時には、申請料とは別に「英国医療サービスNHSの利用料 (IHS)」を支払う必要があります(1年で£776 / 2024年2月時点)。
【ビザの申請条件】
- 16歳以上である(18歳未満は親の同意書)
- 航空券、滞在先の手配済みである((18歳未満の場合)
- 参加する英語コースは英国政府認定の機関である
- 滞在資金が十分にある(英国での就労不可)
必要書類や申請方法を含めたこのビザ取得についての詳細は、イギリス政府の公式サイトShort-term study visaへ。
長期留学 (Student visa)
Student visa(学生ビザ)は、学位取得のコースの場合は最長5年の滞在(18歳以上)、学位より下のレベルのコースであれば最長2年の滞在が可能なビザです。
【Student visa申請条件】
- 16歳以上である(18歳未満は親の同意書)
- Licenced Student Sponsorのコースへの入学許可を得ている
- 一定の英語力がある
- 滞在中に必要な資金が十分にある
- 英国医療サービスNHSの保険料(IHS)が支払える(1年で£776 / 2024年2月時点)
必要書類や申請方法を含めたStudent visaについての詳細は、イギリス政府の公式サイトStudent visaへ。
YMS – ユース・モビリティ・スキーム・ビザ
Youth Mobility Schemeビザ(略してYMS)は、最長で2年にわたり就労滞在が可能なビザです。
オーストラリアやカナダなどで行われている「ワークングホリデー」と似たスキームで、日本を含む一部国籍の若者が申請対象となっています。
【YMS参加条件】
- 日本国籍を有する18~30歳
- £2,530以上の資金証明が可能(通帳残高)
- 扶養義務のある17歳以下の子供がいない
- これまでにYMSビザで英国に滞在したことがない
【YMSビザ申請について】
2023年までは毎年2回の抽選応募が行われていましたが、2024年1月31日より日本国籍者は抽選ではなく「いつでも申請可能」となり、定員はこれまでの1500名から「6000名」へ変更となり募集人数は大幅に増加しました。
YMSビザの申請はオンライン(GOV.UK)で行い、ビザの申請料(£298 / 2024年2月時点)や英国医療サービスNHSの利用料(2年で1552ポンド / 2024年2月時点)を支払います。その後、ビザセンターでの各種手続きを行いビザ取得となります。
YMSビザの最新情報や詳細は、イギリス政府公式サイトのYMS visaでチェックできます。
就労ビザについて
ひとつ前で紹介したYMSビザは就労可能なビザですが、イギリスにはこの他にも様々な「長期&短期の就労ビザ」や「イギリスで起業を目指す人向けのビザ」や「一部の分野で活躍する人向けのビザ」など種類はいろいろあります。
イギリスの就労ビザ一覧&詳細は、英国政府公式サイトWork in the UKのページでチェックできます。
3. 最後に
いかがでしたでしょうか?
ここで紹介したイギリスのビザの種類はほんの一部です。
この記事を読んでも「どのビザを申請すればよいのかわからない!」という方はCheck if you need a UK visa (GOV.UK)にアクセスしてみてください。質問にチェックを入れていくと申請するビザのタイプがわかります。
ここで紹介しているビザの内容は2024年1月時点の情報となります。
イギリスのビザ要項は頻繁に変更されるため、英国政府の公式サイトにて最新情報の確認をお忘れなく!