はじめのイギリスの銀行口座開設はmonzoで簡単【住所証明としても使える】

スマホと銀行のカードを持つ人

この記事では、イギリスに長期滞在する際の「はじめの銀行口座」としておすすめの「monzo- モンゾ」を紹介します。

なぜmonzoがおすすめなのか?の理由であり、渡英後の諸手続き時に頭を悩ませる「住所証明」を交えながら解説していきます。

monzoと良く比較されるRevolutとの違いについても触れているので是非参考にしてみてください。

1. 渡英後、まずは銀行口座開設

これからイギリスで長期滞在を始める方が悩むことの一つに「お金の管理」があると思いますが、いつか日本に帰る予定であっても、やはり現地での生活には現地の銀行口座があった方が断然便利です。

そして、イギリスの銀行口座は渡英したらすぐに開設手続きするのがおすすめです。

その理由は、暮らしの諸手続きで必要となる「住所証明の書類」が手に入るから。

1-1 住所証明書類について

住所証明の書類は、イギリスでの諸手続きに度々必要になるイギリスではお馴染みのもの。

これは日本からイギリスへ渡航した直後の手続きでも必要なケースがあります。
例えば…

  • GP登録
  • BRPの住所変更
  • 銀行口座開設

そして、イギリスで住所証明の書類として認められる定番書類には以下があります。

  • イギリスの運転免許証
  • 光熱費やTaxの請求書
  • イギリスのクレジットカード会社からの取引明細書
  • イギリスの銀行の取引明細書(Bank statement)

見てお分かりいただけるように、どれも渡英したばかりの外国人が持っているような書類ではないですよね。

そこで多くの人が狙うのが「銀行の取引明細書」(Bank Statement)。

でも…↓

1-2 大手銀行の口座開設は難しい

イギリスには、ロイズやHSBC、バークレイズなどの街中で良く見かける大手銀行が色々ありますが、実は、渡英したばかりの外国人がこれらの銀行口座を開設するのは難しいのです。

その理由は先ほども例に出した通り、口座開設には「住所証明書類」が必要となるから….チーン😶…。

住所証明書類が無いのでGPには登録できず、銀行口座も作れないという八方塞がりな状況に、一昔前に渡英した外国人は発狂寸前!ということも珍しくはなかったはず。(私はそうでした….)

でも、今のテクノロジーの躍進は素晴らしい!

ここからがいよいよ本題。

イギリスの銀行「monzo✨」の出番です。

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2. 英ネット銀行monzo

イギリス大手銀行は「オンライン銀行に引けを取らないサービス」+「路面店舗」+「信用」があるので、長期滞在するのであれば是非一つは持っておくのがおすすめですが、前項で触れたように「住所証明の書類」が必要なことから渡英直後に大手銀行の口座を開設するのは難しいのです。

そこで紹介するのがこの記事の本題 monzo(モンゾ)。
店舗を持たないイギリスのネット銀行です。

この銀行のおすすめポイントは、すでにお分かりだと思いますが、口座開設時の「住所証明」が不要なこと!
渡英して間もない人にはありがたい、はじめのイギリスの銀行口座としておすすめです。

以下の順でmonzoについて紹介していきます。

monzoとは?

設立:2015年
本社:ロンドン、UK

はじめはプリペイドデビットカードのアプリ事業を行っていたmonzo。
2017年4月にイギリスの銀行免許に対する規制が変更された際に預金口座の提供を開始。
2020年3月時点での利用者は400万人。

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monzoのサービス内容

店舗のないネット銀行とは言え、アプリ事業から始まったmonzoならではの便利なサービスが特に人気で、口座開設はアプリからあっという間にできてしまう手軽さがなんともありがたいところ。

口座の種類はいくつかありますが、ここではmonzoの中でも一番人気の無料で利用できる口座について紹介しておきます。

monzo Free Current Accountの特徴
  • サンゴ色のMastercard debitカード(*クレジットカードではない)
  • タッチ決済 (contactless) 機能付き
  • 他のUK銀行口座への送金無料
  • Wiseを通じての海外送金
  • 英国外での現地通貨の引き出し可(1カ月£200までmonzo手数料無料)
  • 英国外でのmonzoカード払いも可
  • Apple PayやGoogle Payでの利用可
  • アプリ内でのサポート
  • お買物履歴が良くわかる画面
  • 支払いしたらすぐに詳細が分かるお知らせ機能

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monzo利用時の注意点

住所証明不要ですぐに口座開設でき、便利な機能がいっぱいのmonzoですが、事前に知っておきたい注意点もあります。

英国外からmonzo口座に送金できないことがある

monzo口座を作ったら早速日本の銀行口座からmonzoへ送金したい人がほとんどだと思いますが、monzoサイトの説明によると送金完了までに2~3日かかったり、時には送金失敗となることがあるそうです。

ただ、国際送金の際には銀行間の直接的な海外送金をするよりも、お得で在英者に人気「Wise」を利用するのがおすすめで、Wiseのシステム上「送金の失敗は起こらない」ので安心です。

Wiseの送金の仕組みについてはワイズの仕組みや利用方法を解説【なぜお得?】の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

Check

Wiseには多通貨保持が可能なデビットカードがありますが、2021年より日本でもこのデビットカードの発行が可能となりました。日本にいる時点でポンド口座に両替保管しておけば渡英してすぐにポンドでの支払いができる上、monzoの口座開設後の資金移動もよりスムーズに!Wiseのデビットカードの解説記事もご参考にどうぞ。

ちなみにmonzoはWiseと提携しており、「monzo口座→日本の口座に送金」する際にはmonzoアプリから直接Wiseを通じて簡単に国際送金ができます。

引き出し手数料に注意

英国内では他銀行のATMを使い無料で現金の引き出しができるmonzoですが、ひと月に£250以上の現金を引き出す場合には3%の手数料がかかります。毎月の家賃を現金で払わなければならない人などは特に注意したい点です。

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monzo開設後は英大手銀行口座?

今お伝えしたように、もし月に£250以上現金の引き出しをしなければならないのであればメインに利用する銀行口座としては不向きと言えるmonzo口座。

そんな方には「monzo口座開設後」にイギリス大手銀行の口座開設をおすすめします。

monzoの口座があることで、大手銀行の口座開設時に必須となる「住所証明の銀行取引明細書(Bank Statement)」が入手できるため口座開設へのハードルはかなり低くなります(手続きにはパスポートも必要です)。

ちなみに、大手銀行の口座開設は滞在期間が1年以上残っていないと厳しいので、作ろうと思っている方は早めに手続きしておくのがおすすめです。

Memo

大手銀行の口座開設に挑戦する際は、同じ銀行であっても開設してくれるかどうかは「担当者による」面がある為、もし一度断られたとしても、別の日に違うスタッフに聞いてみたり、違う支店を試してみたりするのがおすすめです。私が利用するイギリスの口座はLloyds, HSBC, Barclaysの3つですが、オンラインバンキングやカスタマーサービスなどを考えるとLloydsが一番利用しやすいと感じます。

monzoのBank Statement入手方法

monzoアプリより取引明細書がダウンロードできますが、大手銀行での住所証明として必要な際には、ダウンロードしたものは受け付けてもらえない可能性があります。この場合、monzoのアプリよりサポートセンターにメッセージを送ると取り寄せられるそうです。

monzo公式サイトの参考ページ:monzo.com – getting a bank statement

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Revolutとmonzoの違い

イギリスのネット口座として「monzo」と度々比較されるのが「Revolut」。

Revolut(レボリュート)とは、日本でもサービスを開始して話題となっているイギリス発のフィンテック企業です。

どちらもイギリスに本社があり、口座を作ることも国際送金することもできますが、各社のサービス内容は異なり、魅力に感じる部分は人それぞれだと思います。

Revolutのサービス内容は公式日本サイトで確認できると思うのでこの記事では割愛しますが、monzoとRevolutを比較する上で重要なポイントである「預金補償」についてだけ触れておこうと思います。

決定的な違い

monzoとRevolutはイギリスでお金の管理ができるという点ではよく似ていますが、両社の決定的な違いは、Revolutは銀行としてのライセンスが無く、monzoはイギリスの銀行ライセンスを持つれっきとした「銀行」という点です。

「銀行のライセンスがあるかないか」ということは預金を管理する意味では重要で、銀行ではないRevolutがもしも破綻となった時、預けてある預金は補償されません。

その点、銀行のライセンスがあるmonzoは、たとえ破綻したとしてもイギリスの預金保険制度「FSCS」により預金の£85.000までが補償されます。

Revolutも確かに魅力的だけど

補償が無いとは言え、複数通貨や仮想通貨の管理ができ、他国通貨への両替も手数料無料で出来てしまうRevolut。
すでに幅広く資産活用している方や、これから始めてみようと思っている方にとってはかなり魅力的なのではないでしょうか?

どちらも持っておくのも良いですが、仮想通貨を利用しないのであれば、ヨーロッパ旅行時などにお得で便利なWiseのデビットカードとmonzoの2重持ちも便利だと思います。

次の項では、monzoの口座開設方法について解説していきます。

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3. monzo口座の開設方法

monzo口座の開設には、すでにイギリスに住んでいることと16歳以上であることが条件とのこと。

手続きは簡単であっという間(10分ほど!)。

口座開設に必要なもの

  • スマホ(要カメラ)
  • カード送付先のイギリス住所
  • ID

*IDには「パスポート」か「BRP」のどちらかがあれば大丈夫です。

口座開設の手順

  1. monzo アプリをダウンロード (iOS, Android)
  2. アプリを開き個人情報などを入力
  3. IDの写真をアップロード
  4. IDの確認(*)
  5. カードの送付先を指定

*IDの確認方法としてビデオ録画が行われます。画面の説明に沿い喋りますが、IDと同じ人物であることを確認するのが目的なので難しくありません。誰かに見られている訳ではないのでリラックスしてw!

6. アプリ上での手続きが終わるとmonzoのデビットカードが送られてきます。説明に沿いアプリでカードの有効化を行えば全ての口座開設手続きは完了です!

利用にあたり疑問がある際には、公式monzoサイトのヘルプページをのぞいてみましょう。

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最後に

イギリス長期滞在を始める際には、知らないことの連続 + やらなければならないことが沢山あり大変ですよね。
でも、そんなことも長期滞在の醍醐味だと思い、是非どんどんチャレンジしてみてほしいと思います!

長期滞在者が渡英後にやっておきたいかもしれない手続きをまとめた記事もぜひ活用してみてください。

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