知っておきたい!イギリスの通貨、ATM、VATを解説【イギリス観光】
このページでは、イギリスの通貨、現地の決済事情、ATMの使い方、VATなどイギリス滞在時に知っておきたいお金にまつわる情報を紹介しています。
1. 英国通貨
英国通貨は「ポンド」です。イギリスでは「パウンド」と発音されます。
💡英国通貨は、度々以下の様に表示されます。
- GBP = Great Britain Pound
- Pound Sterling
- 記号:£(ポンド)
- 補助単位:p(ペンス)
コインと紙幣の種類
価値の低いペンスコインから順に紹介していきます。
ペンス(コイン)
ペンスと呼ばれるコインは全部で6種類。
💡一番小さい1pは「ペニー (Penny)」(単数)と呼ばれ、2pから50pまでは「ペンス (Pence)」(複数形)と読みます。
例えば「1p 持ってる?」なんて聞きたい時には「Do you have a penny?」という風に使え…
料金表示が「£5.70」の時には「Five pounds and seventy pence」と読めますが、簡単に「Five seventy」と言うことも一般的。
💡単純に「ファイブ・ピー(5p)」「トゥウェンティ・ピー(20p)」ということもあります
パウンド(コイン)
パウンドコインは全部で2種類。
💡1ポンド=100ペンス
💡価格の読み方は、£1の場合は「One pound(ワンパウンド)」、£2以上は「Two pounds(トゥーパウンズ)」「Three pounds(スリーパウンズ)」といった感じです。
💡人によっては「パウンド」を「クイッド」とも言います。
例:「Ten quid please. 」(10ポンドになります。)
パウンド(紙幣)
パウンド紙幣は全部で4種類。
💡紙幣自体の事を「Note(ノート)」と呼び、価格表示は「パウンズ」と読みます。
例えば「5ポンド札持ってるー?」なんて聞きたい時には「Do you have a five pound note?」という風に使え…
料金表示が「£48.98」の時には「Forty-eight pounds and ninety-eight pence」と読みます。
💡「£5」のことを「Fiver(ファイバー)」とも言います。
💡「£50札」はあまり流通していません。
2. 旧紙幣と新デザインの紙幣について
前項で紹介したように、イギリスでは「£5, £10, £20, £50」の5種類の紙幣が使用されています。
「£5札」は2017年5月、「£10札」は2018年の3月にポリマー製の新しいデザインへとなりすでに旧札は使用できません。
2020年2月20日には「£20札」、2021年6月23日には 「£50札」 が同じくポリマー製の新しいデザインへと変更に。
旧£20札, 旧£50札は、2022年の9月30日まで使用可能とのことです。
旧紙幣を交換する方法
すでに使用できなくなった旧札をお持ちの方は、新しいお札と交換しておきましょう!
- 英国の銀行口座をお持ちの方は、自分の口座へ入金することで交換が可能です
- 郵便局によっては郵便局で支払いする際に旧札を利用できるかもしれないとのこと
英国の口座をお持ちでない方は、英国銀行 (Bank of England)にて交換することができます。ただ、時間帯によっては長蛇の列があり1時間ほど待たなければならないこともあるそうなので余裕をもって訪れた方が良いかも知れません。
💡£700以上の旧札を交換する場合には2つの身分証明証が必要。
💡少額の交換であっても身分証明が必要なこともあるので、念のためパスポートを持参しましょう。
3. 英国の決済事情
イギリスの銀行が発行しているキャッシュカードには、Visaのタッチ決済(イギリスでは「コンタクトレス」と呼ばれている)を備えたものが多く、暗証番号 (PIN) を入力することなく「タッチするだけのスピード決済」がメージャーな決済方法として浸透しています。
ロンドンの街中の90%以上の店舗でキャッシュレス決済ができると言っても過言ではなく、露店やタクシーでの支払いもキャッシュレスで出来ることがほとんどです。ロンドン交通のオイスターカード(ICカード)の代わりにに利用することもできます。
日本と比べるとキャッシュレス決済が進んでいるイギリスですが、まだまだ多くの店で現金の利用はできるためキャッシュ派も問題なく過ごせます。
イギリスに渡英する際には、タッチ決済の付いたVisaやMaster cardのクレジットカードやデビットカードを持ってくると重宝するかもしれません。
4. ATM について
イギリスでATMは「Cash points(キャッシュポインツ)」や「Cash machines(キャッシュマシーンズ)」と呼ばれます。
ATM利用上の注意
ATMには「引き出し手数料無料」と「有料」のものがあるので注意が必要となります。上の写真のATMの様に「Free Cash Withdrawals」などと書かれたものかどうかを確認してから利用しましょう。
イギリス大手銀行に設置されているATMは、例えその銀行に口座がなかったとしても、そのほとんどが引き出し手数料無料で利用できます。ただし、クレジットカードや日本円口座のカードで引き出しの際には、必ず為替手数料などの他の手数料がかかりますのでお忘れなく!
渡英して間もない頃は安全面を第一に考え、路上に設置されている機械ではなく「銀行の店舗内に設置されているATM」を利用するのがおすすめです。
ATMの利用方法
英国の大手銀行は、だいたい平日午前10時頃から6時ごろまでの営業が多く、土曜の営業時間はこれより短いです。基本、日曜や祝日は営業していませんが路面ATMの利用は可能です。
Lloyds(ロイズ)
Barclays(バークレイズ)
Nat West(ナットウェスト)
Santander(サンタンダ―)
HSBC(エイチエスビーシー)
ATMの操作は、画面にある英語の指示に沿って行いますが、英語が苦手な人でも落ち着いて操作すればそれほど難しくはありません。銀行の店舗内にあるATMを利用すれば銀行スタッフのサポートが受けられるはずです。
機械により操作方法が多少異なることもありますが、以下に一般的なATMの操作手順をざっくり紹介しておきます。
ATMの操作手順例
- カードを入れる
- 4桁の暗証番号を入れる (PIN number) → Enter ボタン
- 現金引き出し(Cash Withdrawal) を選択する
- 引き出したい額を選択、または数字を入力
- カードを受け取る
- 現金を受け取る
ATM用語メモ
- PIN Number – 4桁の暗証番号
- Cash withdrawal – 現金引き出し
- Balance – 残高
- Screen Balance – 画面上での残高照会
- Receipt – レシート
5. VAT(付加価値税)について
VAT(ヴィ・エイ・ティー)とは「Value Added Tax」の略で、直訳すると「付加価値税」となります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、日本の「消費税」と同じような位置付けで考えてしまって大丈夫です。
早速ですが、イギリスのVATの税率はと言うと….
20%(スタンダードレート)
となります。
こんな高い税率だと、イギリス滞在中は余計に物価が高いと感じるかもしれませんね。
買い物の際やレストランのメニューに表示されている価格には、すでにVATが含まれていることが殆どなので別途計算しなくても大丈夫です。また、レシートを見るとVATをいくら払ったのかが分かります。
* 2021年1月1日よりイングランド、ウェールズ、スコットランドでのVAT還付制度は廃止となりました。
最後に
イギリスのお金事情はいかがだったでしょうか?
この記事が、あなたのイギリス滞在に役立つことを願っています!