キューガーデンとは?見どころとチケット予約【世界遺産】

この記事では、ロンドンにある世界遺産の観光地「キューガーデン」について、その広大な敷地内の見どころや予約方法、交通アクセスについて紹介しています。

1. キューガーデンとは?

ロンドン キューガーデンのグラスハウス内
Image credit: Richard Rinaldo / Shutterstock.com

開園:1759年
敷地面積:121ヘクタール(300エイカー)

「キューガーデン」とは、イギリス・ロンドンの南西部に位置し、テムズ川沿いに広がる「ユネスコ世界遺産」に指定された植物園です。

この植物園は、研究、保護、教育、観賞のために3万種以上の植物を管理しています。

世界で最も大規模かつ多様な植物学および菌学のコレクションを有し、所蔵する植物標本集(ハーバリウム)は700万点以上にのぼります。

一般公開されている広大な敷地内には、日本庭園を含む、手入れの行き届いた異なる趣を持つ多彩な自然空間が広がっています。

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2. キューガーデンの見どころ5選

満開のラベンダーとキューガーデンのパームハウス

この項目では、キューガーデン内のおすすめの見どころ5つを紹介します。

歩き疲れたら、園内にあるカフェやレストランでティータイムを楽しむことができます。

夏の時期には、園内の芝生にブランケットを広げてピクニックを楽しむのもおすすめです(飲食の持ち込み可)。

*園内の施設は時期により一時閉館していることがあります。

Palm House

「パームハウス」は、熱帯雨林の植物が生息する1844年に建てられたヴィクトリア様式の巨大温室です。

温室内には、世界最古の巨大ソテツの鉢植え(Eastern Cape giant cycad)や絶滅危惧に指定される植物に加え、疾患治療薬として使われるゴムの木(rubber tree)、パームオイルの採れるギニアアブラヤシ(African oil palm)、カカオの木(cocoa tree)など、私たちの生活に身近な物の原料となる植物も展示されています。

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Waterlilly House

「ウォーターリリー・ハウス」は、パームハウスの隣に位置する小規模な温室です。

この温室では、南米に生育し、直径が3メートル以上にもなるスイレン科の中で最大のオオオニバス(Victoria boliviana/2022年にキューガーデンで発見された新種)をはじめとする各種スイレンが鑑賞できます。

冬季は休館となります(2023年は11月6日より休館)。

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Temperate House

テンパレイト・ハウスは、貴重な種を含む温帯植物を展示する世界最大のヴィクトリア様式の温室です。

2018年5月に、5年間の復元修理の後にリニューアルオープンしました。

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The Hive

ザ・ハイブとは、Wolfgang Buttressによる蜂の活動を体感できるアート作品です。

中のライトや音は、ガーデン内で生息する実際の蜂の活動に基づいており、地球の生態系における蜂の重要な役割を視覚的に表現しています。

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Princess of Wales Conservatory

プリンセス・オブ・ウェールズ・コンサバトリーは、10種類の異なる熱帯の気候をコンピューターで制御する温室で、蘭やサボテン、食用の植物などを鑑賞することができます。

この温室の特筆すべき見どころは、世界最大かつ世界一臭い花として有名なTitan arum(ショクダイオオコンニャク)です。ただし、展示されるのは「花が咲いた時のみ」となります。(春~秋)


時間に余裕のある方は、次の場所も訪れてみては?

【おまけの見どころ】

  • ボタニカルアートのギャラリー (Shirley Sherwood Gallery of Botanical Art)
  • 竹林と藁ぶき屋根の日本の古民家 (Bamboo Garden and Minka House)
  • 18世紀の王室の宮殿の一つだったキューパレス (Kew Palace)
  • 子供向けガーデン (対象2~12歳、事前予約

次の項目で紹介している「ランドトレイン」もうまく活用しながら、広大で見どころ沢山の世界遺産キューガーデンでの滞在を満喫してみてください。

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3. ランドトレインでの園内移動について

キューガーデン内を走るエクスプローラー・ランドトレイン

世界遺産ともなれば園内の隅から隅まで楽しみたいところですが、300エイカーもの広大な園内を全て見てまわるのは時間と体力を要します。

広い園内の主要ポイントを効率よく回りたい方は、「キュー・エクスプローラー・ランド・トレイン」と呼ばれる、ガイド付き(英語)の電動車を利用してみましょう。

子供と一緒に訪れる際にも便利です。

運行ルート

(2023年1月時点)
全5箇所に停車し、所要時間は一周約40分。
キューガーデンの公式マップはこちら(ダウンロード可)

  • Stop 1: Victoria Gate
    Victoria Plaza Shop, Café, Palm House, The Botanical 
  • Stop 2: Mediterranean Garden
    Temperate House, Galleries, Tree Top Walkway 
  • Stop 3: The Japanese Gateway
    Lion Gate, Pavilion Bar & Grill, Great Pagoda
  • Stop 4: Natural Area
    Log Trail, Pinetum, Lake Crossing
  • Stop 5: Brentford Gate
    Car Park, The Children’s Garden, Orangery

運行日時と運賃

(2023年8月時点)

  • 毎日11amより運行 (Stop 1のVictoria Gate発)
  • 大人£6.50, 子供 £2.50(Stop 1の乗り場スタッフに支払い)

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4. チケット予約とアクセス

キューガーデンの入園チケット(eチケット)は、日本語でオンライン予約できます。

他のロンドン観光地も訪れる予定であれば、ロンドンパスエクスプローラーパスの利用もおすすめです。

アクセス

キューガーデンの入り口には、次の4カ所(ゲート)があり、キューガーデンまでのアクセス手段により最寄りのゲートが異なります。

各ゲートや駅などの位置は下にあるマップで確認できます。

【4つのゲート】

  • 地下鉄キューガーデン駅からの最寄りゲートは「Victoria Gate」
  • リッチモンド駅からの最寄りゲートは「Lion Gate」
  • 鉄道キュー・ブリッジ駅からの最寄りゲートは「Elizabeth Gate」
  • 車 – 駐車場Kew Ferry Lane car parkからの最寄りゲートは「Brentford Gate」
  • バス停(65, 110)「Victoria Gate」「Lion Gate」

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