大英博物館の見どころ13選【入場無料】
この記事では、ロンドンを代表する必須観光地「大英博物館」の見どころや訪問前に知っておきたい情報を紹介しています。
1. 大英博物館とは?
開館:1759年
英語表記:British Museum
大英博物館は、世界中のさまざまな文化や時代にわたる膨大な数の美術品や考古学的な遺物を所蔵しているミュージアムで、その卓越したコレクションと歴史的な価値から、学者や観光客の間で非常に人気があります。
所蔵のコレクションには、ロゼッタ・ストーンやエジプトのミイラ、ギリシャの彫刻、ローマの遺物の他、中国、日本、インド、アフリカ、アメリカなど、世界中の異なる文化に焦点を当てたコレクションも充実しています。
定期的に期間限定のエキシビションも行われ、世界的に有名な芸術家やテーマに焦点を当てた展示が開催されています。
大英博物館の常設コレクションは無料で一般公開されており、観光客が手軽に訪れることができます。
2. 館内の見どころ13選
この項目では、大英博物館で見ておきたい注目の常設展示物を13点紹介しています。
一度の訪問で全ての展示ギャラリーを回ることはほぼ不可能と言えるほど館内は広く、展示物も多いため、公式サイトにある館内マップを参考に、事前に見学ルートを決めておくと良いかもしれません。
グレートコートには案内所があり、日本語のオーディオガイドやガイドブックが入手できます。
・いばらの冠のレリクアリー(Room 2a)
・ロゼッタストーン(Room 4)
・守護獣神像(Room 6)
・ライオン狩りのレリーフ(Room 10a)
・パルテノン神殿の彫刻の数々(Room 18)
・イースター島のモアイ像(Room 24)
・シヴァ神 ナタラージャ(Room 33a)
・女神官ヘヌトメヒトの棺(Room 62, 63)
・ジンジャー(ミイラ)(Room 64)
・ウルの王家のボードゲーム(Room 56)
・オクサスの遺宝(Room 52)
・ルイス島のチェス駒(Room 40)
・ポートランドの壺(Room 70)
いばらの冠のレリクアリー
展示場所:Level 0 / Room 2a(ロスチャイルド家の財宝)
英語表記:The Holy Thorn Reliquary
年代:1390年(パリ)
金や宝石、パールで粧飾されたイエス・キリストのいばらの冠を祀るケース。
ロゼッタストーン
展示場所:Level 0 / Room4(古代エジプトの彫刻)
英語表記:The Rosetta Stone
エジプト古代文字解読の手掛かりとなった石。
守護獣神像
展示場所:Level 0 / Room6(中東、アッシリア)
英語表記:Assyrian sculpture and Balawat gate
年代:883-859 BC
新アッシリア国の王アシュールナッツィパル2世の部屋の入り口に据えられていたといわれる神像。
ライオン狩りのレリーフ
展示場所:Level 0 / Room 10a(中東、アッシリア)
英語表記:Assyrian Lion Hunt reliefs
年代:645 – 635 BC
アッシリア王のスポーツとされていた、ライオン狩りの様子が浮き彫りされている。
パルテノン神殿の彫刻の数々
展示場所:Level 0 / Room 18(ギリシャ、パルテノン)
英語表記:Parthenon sculptures
年代:438 BC
白大理石が使用されたパルテノン神殿に飾られていた装飾の数々は、イギリス国内では「エルギン・マーブル」として知られています。
彫刻の多くは英軍将校で外交官でもあったエルギン卿が19世紀初めにイギリスに持ち帰ったもので、1816年にイギリス政府が買い取り、大英博物館が保管・展示しています。
世界各地のミュージアムで収蔵品を元の国に返すべきかどうかという議論が高まるなか、ギリシャは長年にわたりこれら彫刻の返還を求め続けていますが、返還に関するイギリス政府との交渉は平行線を辿っています。
イースター島のモアイ像
展示場所:Level 0 / Room 24(生と死、Living and Dying)
英語表記:Easter Island statue Hoa Hakananai’a
展示されているモアイ像は「ホア・ハカナナイア像」と言い「隠されたとも」を意味する。
先祖を象徴する玄武岩で作られたモアイ像は、もともと石やサンゴなどがはめ込まれ、彩色も施されていたのだとか。
シヴァ神 ナタラージャ
展示場所:Level 1 /Room 33a(インド、アマラバティ)
英語表記:Shiva Nataraja, Lord of the Dance
年代:1100年頃
創造と破壊のダンス。右足の下にいるのは無知の悪魔。
ナタラージャとは、インド神話シヴァ神の異名、またはその像のこと。
シヴァの活動は強く激しく宇宙の律動とつながって作用すると言われ、ナタラージャはそれを象徴的に表現したもの。シヴァのダンスには108のポーズがあり、それらは9つの型に分類される。各型はいづれも、宇宙の創造、維持、破壊、幻惑、解放を象徴するものである。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
女神官ヘヌトメヒトの棺
展示場所:Level 3 / Room 62, 63(古代エジプト、死とその後、ミイラ)
英語表記:The coffin of Henutmehyt
ヘヌトメヒトとは、1250BC頃の古代エジプト都市テーベの女神官のこと。
棺にはふんだんに金箔が施されており、ヘヌトメヒトがいかに裕福だったのかがわかる。
ジンジャー(ミイラ)
展示場所:Level 3 / Room 64(エジプト)
英語表記:Gebelein predynastic mummy
年代:3400 BC
屈曲して横たわった形で自然にミイラとなった成人男性。
頭部に残っていた髪が赤毛だったことからジンジャーと呼ばれている。
ウルの王家のボードゲーム
展示場所:Level 3 / Room 56(中東、メソポタミア6000–1500 BC)
英語表記:The Royal Game of Ur
ウル王朝期の美しいボードゲーム。
お土産ショップにて、このゲームのレプリカが販売されている。
オクサスの遺宝
展示場所:Room 52(中東、古代イラン)
英語表記:Oxus Treasure
年代:5 BC頃
金のみで作られた精巧な黄金のシャリオット。
ルイス島のチェス駒
展示場所:Level 3 / Room 40(中世 1050–1500)
英語表記:The Lewis Chessmen
年代:1150-1200頃
セイウチの牙から作られた世界最古のチェス駒。
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」内で登場することでも有名。
お土産ショップではレプリカのチェス盤や駒が入手可。
ポートランドの壺
展示場所:Room 70(ローマ帝国)
英語表記:The Portland Vase
年代:5-25 AD
ローマ帝国時代のガラス製品の中でも最も状態が良いとされるカメオの壺。
1845年に博物館を訪れた一般客により壊されてしまった歴史があり、現在は修復された壺が展示されている。よく見るとうっすらとつなぎ合わせた後が確認できます。
3. 入場予約やアクセスについて
大英博物館は、ロンドン中心部のトッテナムコートロード駅から徒歩5分の場所にあります。
博物館への入場は無料のため予約は必須ではありませんが、繁忙期は、日時指定の無料入館チケット(公式大英博物館サイト)を予約しておくことで優先入場でき、長蛇の列を避けられます。
人気の有料エキシビションはソールドアウトとなることもあるため、事前のチケット予約がおすすめです。
【最寄り駅】
- トッテナムコートロード駅(セントラル、ノーザーンライン)
- ホルボーン駅(セントラル、ピカデリーライン)
- ラッセルスクエアー駅(ピカデリーライン)
- グッジストリート駅(ノーザーンライン)