イギリスでのコロナワクチン接種について解説

この記事では、現在イギリスに滞在中または滞在を予定している方に向けた、イギリス国内のコロナワクチン接種情報を紹介しています。

1. イギリスでのコロナワクチン接種について

イギリスでは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの各政府が主導し、英国医療サービスNHSによって住民を対象としたコロナウイルスのワクチン接種が行われています。

2023年9月時点では、COVID-19から重篤な病気になるリスクが高い6ヶ月から4歳の子供だけがCOVID-19ワクチン(NHSの無料接種)を受けることができ、健康状態や年齢により重篤な病気になるリスクが高いと判断されると「季節のワクチン」が受けられます。

2. コロナワクチン接種に関する疑問を解決

ここでは、コロナウイルスのワクチン接種について疑問に思ったことを調査し、紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

Q. 有料でワクチン接種を受けることはできる?

A: 2023年9月13日時点では、COVID-19のワクチンはイギリス国内ではNHS(National Health Service)でのみ提供されており、高リスクの対象者でない限り、接種を受けることはできません。

ただし、イギリスの医療関連情報サイト「PULSE」の2023年8月21日の記事によれば、現時点でNHSへのワクチン供給が第一優先事項である一方、UKHSA(英国保健安全保障庁)は特にプライベートでのワクチン提供を禁止しているわけではなく、ファイザーも必要に応じて別の供給ルートを検討する用意があるようです。そのため、将来的には有料のCOVID-19ワクチン接種も可能性として考えられます。

Q. 季節のワクチン接種対象者は?

A: NHSの季節のワクチン接種(Seasonal COVID-19 Vaccine)は、接種時期になると、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの各政府から接種対象者や開始日が発表されます。
対象者にはNHSから連絡が届きますが、気になる方はGPに連絡してみましょう。

2023年の秋の接種対象者を始めとする詳細は、以下のリンクより確認できます。

Q. NHSのワクチン接種証明書の入手方法は?

A: NHSのCOVID-19ワクチン接種証明書 (NHS COVID Pass)は、NHSのアプリ「NHS App」内で取得(海外渡航用)できます。NHS Appを利用するには、NHSナンバー(GP登録)が必要です。

日本でのコロナワクチン接種歴は、以前はNHSに連絡することでNHSのシステムに登録することができましたが、2023年9月時点のNHSのガイダンスでは、「接種歴を登録する必要はなく、接種したことを証明しなければならない時は日本の海外渡航用(英語)の接種証明書を利用すれば良い」とのことです。

Q. コロナウイルスの検査はどこでできる?

A: コロナ感染により重篤な病気になるリスクが高いとされる方は、この英国政府サイトのページより「無料の自己検査キット」(Lateral Flow Test)を注文できます。

その他の方は、Bootsなどの大手の薬局やAmazon UKで購入することができます。

最後に

いかがでしたでしょうか?

2023年5月5日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス感染症に関する「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)の宣言を終了すると発表しましたが、新型ウイルスは依然として大きな脅威だと警告しています。

今後も変異を続けるコロナウイルスの感染情報なども時々チェックして、各自が出来る対策を取っていきたいですね。

2022年4月が最後の更新となっている記事ですが、「イギリス国内のコロナ感染データ・規制・ルールをチェック」もあわせて参考にどうぞ。

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